音量と音色は、コンサートホールでの音響の知覚に影響を与える

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音量と音色は、コンサートホールでの音響の知覚に影響を与える

アールト大学の研究によると、後者のコンサートホールにおいての音楽だけでは、どのコンサートホールで演奏されているかの特定はむずかしい事がわかりました。

The volume and timbre of music have a significant impact on how people perceive the acoustics in a concert hall, according to two recent studies carried out by the research group of Aalto University Professor Tapio Lokki. Both have been published in the Journal of the Acoustical Society of America, one of the most prestigious journals in its field.
参照元：https://www.aalto.fi/en/news/can-you-identify-which-concert-hall-this-music-is-being-played-in-test-to-see

アールト大学のタピオ・ロッキ教授の研究グループが最近行った2つの研究によると、音楽の音量と音色は、コンサートホールでの音響の知覚に大きな影響を与えます。

最初の研究では、音楽だけでは、どのコンサートホールで音楽が演奏されているかを区別するのは難しいことが示されました。

被験者は、単一のバイオリンとベートーベンの第7交響曲の一部の録音を聴きました。

4つの異なるコンサートホール：
アムステルダムの長方形のコンサートホール
ミュンヘンのヘラクレスザール
ブドウ園の形をしたベルリンフィルハーモニー
扇形のケルンフィルハーモニー

彼らは最初に参照場所からサンプルを聞き、その後4つの音楽サンプルから参照場所を特定しようとしました。

各コンサートホールで同じ音楽サンプルを再生すると、ホールを特定しやすくなりました。

参照サンプルが、コントロールの場所で使用されているのと同じ音楽のわずかに異なる部分からのものである場合、ホールを特定するのは困難でした。

ポスドク研究員のアンティ・クーシネン氏は説明します。

「聴いた音楽のわずかな違いでさえ、同じようなサイズと建築のコンサートホールを特定することは非常に困難でした。互いに非常に異なるホールは、音楽に関係なく、明らかに簡単に識別できました。」

別の研究では、コンサートホールの音響は、オーケストラが演奏している音量に応じて異なる方法で体験されることが示されました。

調査で使用されたコンサートホールは、ヘルシンキのフィンランド音楽センター、ミュンヘンヘルクレッサール、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団、ベルリンコンツェルトハウスです。

被験者は、最も静かなピアノのピアノイッシモから最強のフォルテフォルティッシモまで、さまざまな音量レベルで演奏されているオーケストラを聴き、その後、音楽の音量と包み込みに応じてコンサートホールを配置しました。

コンサートホールの順番は、音楽の音量に関係して変わる場合がありました。

タピオ・ロッキ教授は説明します。

「伝統的に、コンサートホールの音響は、音楽の特性やダイナミクスに依存しない残響時間などの音響パラメータを計算するために客観的な測定値を使用して研究されます。私たちの調査では、音量が変化すると音の音色とリスナーの知覚の両方が変化するため、これでは音響全体を理解するには不十分であることが明確に示されています。」

タピオ・ロッキ教授の研究グループは、コンサートホールの音響が、音楽によって引き起こされる感情的な反応にどのように影響するかについても以前に研究しました。

研究は、大きな動的変動をサポートする音響を備えたホールが、リスナーに最も強い感情的な体験を呼び起こすことを示しました。

ここで、コンサートホールの音響を自分で特定してみることができます。（音が出ます。音量注意）https://anttikuusinen.shinyapps.io/RoomAcousticsMatchingExperiment/