改善が必要な状況に「やめる」という解決策がでない理由

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改善が必要な状況に「やめる」という解決策がでない理由

バージニア大学工学の研究が、改善を必要とする状況や物やアイデアを見て、その解決策として何かを取り除くことをほとんど考えない理由を説明しています。

The team’s findings suggest a fundamental reason that people struggle with overwhelming schedules, that institutions bog down in proliferating red tape, and, of particular interest to researchers, that humanity is exhausting the planet’s resources.

参照元:https://engineering.virginia.edu/news/2021/04/why-our-brains-miss-opportunities-improve-through-subtraction
– バージニア大学工学・応用科学部 University of Virginia School of Engineering and Applied Science. April 7, 2021 –

「less is more」という言葉があるように、人間はなぜ多くのことをやりすぎてしまうのでしょうか。

バージニア大学の研究者たちは、『Nature』誌の表紙を飾った新しい論文の中で、人が改善を必要とする状況や物、アイデアを見て、その解決策として何かを取り除くことをほとんど考えない理由を説明しています。

代わりに、私たちはほとんどの場合、役に立つかどうかにかかわらず、何らかの要素を追加します。

この研究チームの発見は、人が膨大なスケジュールに悩まされたり、機関が増え続けるお役所仕事に追われたり、さらには研究者にとって特に興味深いことに、人類が地球の資源を使い果たしてしまう根本的な理由を示唆しています。

工学システム・環境学部のコペンハーゲン准教授であるレイディ・クロッツ氏は話します。

「この現象は、私が最も興味を持っている工学設計でも起こります。それは、私が興味を持っているエンジニアリング・デザインでも起こることですが、文章を書くこと、料理をすること、その他すべてのことでも起こりますし、自分の仕事について考えてみればわかります。」

「まず頭に浮かぶのは、より良いものにするために何を加えればよいかということです。この論文によると、唯一の正解が「引き算」である場合でも、私たちはこのような行動をとってしまい、結果的に不利益を被ることになります。経済的なインセンティブがあったとしても、私たちはまだ「取り去る」ことを考えていないのです。」

工学と行動科学の重なりを研究しているクロッツは、バッテン大学リーダーシップ・公共政策学部の3人の同僚とチームを組み、人間が本来いかに足し算的であるかを示す学際的な研究を行いました。

バッテン大学の公共政策・心理学の教員であるガブリエル・アダムス助教授とベンジャミン・コンバース准教授、そして元バッテン大学ポスドクのアンドリュー・ハレス氏は、クロッツ氏と共同で一連の観察研究と実験を行い、この現象を研究しました。

人がなぜ体系的に足し算を優先してしまうのかについて、2つの大まかな可能性を考えたとき、研究者たちは後者に注目しました。

コンバース准教授は話します。

足し算のアイデアはすぐに思い浮かぶが、引き算のアイデアはより多くの認知的努力を必要とします。人は往々にして動きが速く、最初に思いついたアイデアで仕事をしてしまうため、引き算のアイデアをまったく考慮せずに、足し算の解決策を受け入れてしまうのです。」

研究者たちは、自己強化効果があるのではないかと考えています。

アダムス助教授は話します。

「加算法に頼る頻度が高ければ高いほど、認知的にアクセスしやすくなります。時間が経つにつれ、足し算のアイデアを探す習慣がどんどん強くなり、長い目で見れば、引き算で世界を改善する多くの機会を逃してしまうことになるのかもしれません。」

クロッツ氏は、このテーマをより広い視野で捉えた書籍『Subtract: The Untapped Science of Less』をNature誌の論文の1週間後に出版します。

このタイミングは偶然ですが、論文も本も、UVAの学際的で協力的な研究環境から生まれたものだと彼は言います。

クロッツ氏は話します。

「私たちの研究は、様々な分野で非常に大きな意味を持っていると思います。特に工学分野では、人類のために技術を設計する方法を改善することができるでしょう。」

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