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散った気を元の集中に戻す「1日最大50%費やす迷いを断つマインドフルネス」
人はなにかの作業をしている時でも、明日の朝ごはんについて考えてしまう事があります。
さらに、一日のうち30-50%が、そのような心の迷いに費やされているようです。
Everyone has times where their mind won’t stay on task. For example, you might be listening to someone talk in a meeting or class and your mind wanders to your dinner plans.
参照元:https://www.uc.edu/news/articles/2021/12/mindfulness-and-mind-wandering.html
– シンシナティ大学 University of Cincinnati. December 15, 2021 –
誰にでも、頭が仕事に集中できないときがあります。
例えば、会議や授業で誰かの話を聞いているときに、夕食の予定に気持ちが行ってしまうことがあります。
注目すべきは、1日の思考の30%~50%がこのような心の迷いに費やされ、過度の心の迷いは、標準テストの成績低下や情報の想起低下など多くのマイナス結果を招くという研究結果です。
Journal of Cognitive Enhancementに掲載されたマインドフルネスとマインドワンダリングの新しい研究の主著者であるシンシナティ大学の博士課程学生Lynley Turkelson氏は話します。
「会議中に数分間ボーッとするのは問題ないかもしれませんが、それが長時間続くと悪影響を及ぼします。」
「気が散る考えや感情が湧いてきたとき、マインドフルネスはそれらをそっと脇に置き、目の前にあるものに再び集中するのを助けてくれます。」
マインドフルネスの実践方法はさまざまですが、呼吸法や瞑想などの実践があります。
例えば、好きな食べ物を食べるときの体験に注意を向けることでマインドフルネスを実践できます。
食べる前の食べ物の香り、噛んだときの感触、口の中の感じ、味に気づくことから始めてもよいでしょう。
あるいは、肺から出入りする息の流れや、身体の様々な部位で感じる感覚に注意を向けるかもしれません。
この研究のために、カリフォルニア大学心理学科の博士課程学生兼フェローのターケルソンと、共著者のカリフォルニア大学心理学科准教授のクインティノ・マノ博士が、マインドフルネスと心の迷いの関係を見る研究の系統的レビューを実施しました。
その結果、マインドフルネス(今この瞬間に意図的に注意を向ける能力)は、心の迷いを減らすのに有効であるが、研究方法によって結果が異なることが分かったそうです。
例えば、人は気が散っているときに気づかないことがあるので、自分の心の迷いを報告してもらうことは信頼性に欠ける。そのため、コンピュータを使ったテストなど、別の方法で測定した方がよいという結果が出ています。
Turkelson氏は話します。
「COVID中は、通常よりもさらに多くの注意散漫に直面しているため、注意散漫を減少させ、注意を改善するための研究ベースの方法を見つけることが重要です。」
Turkelson氏によれば、彼らの系統的レビューでは、このテーマに関する研究を調べ、その結果を総合して、研究者がこれらの知見がどの程度一貫しているのか、また、マインドフルネスが心の迷いにどのように役立つのかについての理解を深めるためにまだ研究すべきことは何かを知ることができるようにしているそうです。


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