視覚と意思決定領域の結びつきが強い「鮮明なイメージ能力がある人」

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視覚と意思決定領域の結びつきが強い「鮮明なイメージ能力がある人」

鮮明にイメージできる人は、視覚ネットワークと意思決定に関連する脳の領域が強く結びついていることが、新しい研究で明らかになりました。

These stronger connections were apparent in scans performed during rest, while participants were relaxing — and possibly mind-wandering.

参照元:https://medicine.exeter.ac.uk/news/articles/brainconnectionsmeansomep.html
– エクセター大学 University of Exeter. 9 June 2021 –

また、視覚的イメージが強い人と、心の目で絵を見ることができない人との間にある、記憶や性格の違いにも光が当てられています。

エクセター大学の研究成果は、Cerebral Cortex Communications誌に掲載され、人口の約1/3が視覚能力を持たない理由に新たな光を当てました。

この現象は、2015年にエクセター大学のアダム・ゼマン教授によって “アファンタジア “と名付けられました。

ゼマン教授は、高度に発達した視覚的イメージ能力を持つ人々を “ハイパーファンタジア “と呼んでいました。

人文科学研究評議会(Arts and Humanities Research Council)から資金提供を受けた本研究は、アファンタジアとハイパーファンタジアの人々を対象とした初めての体系的な神経心理学的・脳画像学的研究です。

研究チームは、24人の失夢症患者、25人の失夢症患者、そして対照群である20人の中間的なイメージの鮮明さを持つ人々に対して、fMRIスキャンを実施しました。

さらに、画像データに加えて、認知機能や性格に関する詳細なテストを実施しました。

その結果、アファンタジアの人は、目で見たものを処理する視覚ネットワークと、意思決定や注意をつかさどる前頭前野との結びつきが強いことがわかりました。

このような強い結合は、被験者がリラックスしていて、おそらく心がさまよっているような休息中に行われたスキャンで明らかになりました。

標準的な記憶テストでは同等のスコアであったにもかかわらず、ゼマン教授らの研究チームは、アファンタジアの人は対照群に比べて、想像したシナリオをより豊かに描写することを発見しました。

これは、自伝的記憶(自分の人生で起こった出来事を思い出す能力)にも当てはまります。

また、顔を認識する能力も低下していました。

また、性格テストでは、アファンタジアの方が内向的で、ハイパーファンタジアの方が開放的という傾向が見られました。

ゼマン教授は話します。

「今回の研究で、視覚をつかさどる脳の部位と、意思決定や注意をつかさどる前頭葉の部位とのつながりが弱くなると、失明につながることが初めて明らかになりました。しかし、これを欠点ととらえるべきではありません。これは、世界を経験するための異なる方法なのです。私たちは、今回観察された性格や記憶の違いが、視覚的イメージ能力に関連した対照的な情報処理方法を示しているのかどうかを調査したいと考えています。」

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