Tweet

Pocket

激しい運動が良質な睡眠を生む（中年の女性に限る）

中年女性の睡眠の質に身体活動が重要であるるようです。

Proper sleep is critical for the maintenance of good health, and vice versa — a healthy lifestyle has been found to improve sleep quality.

参照元：https://www.jaist.ac.jp/english/whatsnew/press/2023/01/31-1.html
– 北陸先端科学技術大学院大学 Japan Advanced Institute of Science and Technology. January 31, 2023 –

適切な睡眠は健康維持に不可欠であり、逆に健康的なライフスタイルは睡眠の質を向上させることが分かっています。

研究チームは、身体活動と睡眠の関係をより詳しく調べるため、日本の中高年を対象に包括的な研究を実施しました。

この研究により、睡眠の質を高める要因が明らかになり、睡眠障害の予防に役立つことが期待されます。

人間の身体的・精神的な健康には、十分な量の質の良い睡眠が欠かせません。

例えば、質の良い睡眠は、心血管疾患や代謝異常、精神疾患、認知症など、さまざまな病気の予後を改善するのに役立ちます。

一方、不眠症、ナルコレプシー、過眠症などの睡眠障害は、深刻な健康問題につながる可能性があり、世界中でかなり広く見られるようになっています。

米国では、5,000万人から7,000万人の成人が不眠症を中心とする睡眠障害に苦しんでいます。

一方、17の研究のメタアナリシスでは、中国では人口の15％に不眠症が存在することが示唆されています。

このような病気をより良く理解するためには、質の良い睡眠を促進する要因を研究することが重要です。

これまでの研究では、健康的な食事と定期的な身体活動を含む適切なライフスタイルが、良質な睡眠に有益であることが示されています。

しかし、この分野の研究では、体系的な包括的研究が不足しています。

このたび、北陸先端科学技術大学院大学知識科学研究科のJavad Koohsari准教授（早稲田大学スポーツ科学学術院非常勤研究員）率いる日本、カナダ、台湾の研究チームは、日本の中年層を対象に、座りっぱなし行動、身体活動、睡眠の質の相互関連性を調査しました。

研究グループは、北陸先端科学技術大学院大学の永井ゆかり教授、文化学園大学の安永明智教授、筑波大学の柴田愛准教授、国立台湾師範大学のYung Liao教授、カルガリー大学のGavin R. McCormack准教授、早稲田大学の岡幸一郎教授と石井かおり教授からなり、40～64歳の、健康に関わる様々な問題が起こりやすい時期を対象とする研究を行いました。

この研究成果は、『Scientific Reports』誌に掲載されました。

研究者らは、同じ時間、ある活動を別の活動に置き換えた場合の効果を推定する「等時間的代替法」を用いました。

Koohsari博士：我々は、参加者のスケジュールの中で、60分の座りがちな行動や軽い強度の身体活動を、適度で活発な身体活動に置き換えました。

加速度計で、参加者の身体活動レベルを連続7日間モニターしました。その後、アンケートで参加者の睡眠と休息の質を評価しました。

座りっぱなしの行動を中程度から激しい運動に置き換えることで、実際に睡眠の質が改善されました。

興味深いことに、この関連性は女性だけに見られました。

これは、睡眠障害における性差に光を当てた報告と一致しています。

しかし、このような性差がなぜ生じるのかを理解するためには、さらなる研究が必要です。

要約すると、本研究は、質の良い睡眠を促進する上で身体活動が重要であることを実証的に証明する既存の研究プールに貢献するものである。

これらの研究が、睡眠関連障害の予防に関するさらなる研究のための有用なプラットフォームとなることを期待する。これで、運動不足を解消するためのモチベーションが上がったことでしょう。

Tweet

Pocket