「糖尿病になりにくい」果物を丸ごと食べる人

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「糖尿病になりにくい」果物を丸ごと食べる人

果汁ではなく果物が2型糖尿病のリスク低下につながるという研究結果が発表されました。

“We found people who consumed around 2 servings of fruit per day had a 36 percent lower risk of developing type 2 diabetes over the next five years than those who consumed less than half a serving of fruit per day,” said study author Nicola Bondonno, Ph.D., of Edith Cowan University’s Institute for Nutrition Research in Perth, Australia.

参照元:https://www.endocrine.org/news-and-advocacy/news-room/2021/people-who-eat-a-healthy-diet-including-whole-fruits-may-be-less-likely-to-develop-diabetes
– 内分泌学会 The Endocrine Society. June 02, 2021 –

1日に2皿の果物を摂取する人は、1皿の半分以下しか摂取しない人に比べて、2型糖尿病を発症する確率が36%低いことが、新たな研究で明らかになりました。

この研究は、Endocrine Society(内分泌学会)のJournal of Clinical Endocrinology & Metabolism(臨床内分泌学・代謝学ジャーナル)に掲載されました。

糖尿病は、血液中の糖分が多すぎる状態になる病気で、公衆衛生上の大きな負担となっています。

2019年には世界で約4億6,300万人の成人が糖尿病を患っており、2045年にはこの数が7億人にまで増加すると予想されています。

また、3億7,400万人が、この病気の最も一般的な形態である2型糖尿病を発症するリスクが高まっていると推定されています。

健康的な食事とライフスタイルは、人の糖尿病リスクを低下させる上で大きな役割を果たします。

オーストラリアのパースにあるエディス・コーワン大学栄養研究所のニコラ・ボンドンノ博士は話します。

「1日に約2皿の果物を摂取している人は、1日に半分以下の果物しか摂取していない人に比べて、今後5年間で2型糖尿病を発症するリスクが36%低いことがわかりました。果汁については、同じパターンは見られませんでした。これらの結果は、果物を丸ごと摂取することを含む健康的な食生活とライフスタイルが、糖尿病のリスクを下げるための素晴らしい戦略であることを示しています。」

研究者らは、ベーカー心臓・糖尿病研究所が実施したオーストラリア糖尿病・肥満・ライフスタイル研究に参加した7,675人のデータを調査し、果物とフルーツジュースの摂取量を食物摂取頻度調査票で確認しました。

その結果、果物を丸ごとたくさん食べている参加者は、5年後に糖尿病になる確率が36%低いことがわかりました。

また、果物の摂取量とインスリン感受性の指標との間に関連性が認められました。

つまり、果物を多く摂取している人は、血糖値を下げるために必要なインスリンの分泌量が少ないということです。

ボンドンノ博士は話します。

「高インスリン血症は血管を傷つけ、糖尿病だけでなく、高血圧、肥満、心臓病にも関係しているので、これは重要なことです。」

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