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脳構造及び認知機能改善「オメガ3脂肪酸の接種」

魚類をいただくことは、中年以降になっても脳を健康に保ち、思考を機敏にすることに貢献します。

Eating cold-water fish and other sources of omega-3 fatty acids may preserve brain health and enhance cognition in middle age, new evidence indicates.

参照元：https://news.uthscsa.edu/study-links-omega-3s-to-improved-brain-structure-cognition-at-midlife/
– テキサス大学健康科学センター・サンアントニオ校University of Texas Health Science Center at San Antonio. October 5, 2022 –

冷水魚やオメガ3脂肪酸の他の供給源を食べることは、脳の健康を維持し、中年期の認知機能を高めるかもしれない、新しい証拠が示している。

米国神経学会の医学雑誌Neurology®のオンライン版で10月5日に発表された研究によると、40代と50代の健康な研究ボランティアにおいて、赤血球中に少なくともいくらかのオメガ3があることは、脳の構造および認知機能の改善と関連していました。

この研究は、テキサス大学健康科学センター・サンアントニオ校（UT Health San Antonio）の教授陣とフラミンガム心臓研究の他の研究者らによって行われました。

この研究の主執筆者で、UTヘルス・サンアントニオのアルツハイマー病と神経変性疾患のグレン・ビッグス研究所の人口健康科学助教授であるクラウディア・サティザバル博士は話します。

サティザバル博士：これまでにも、高齢者を対象とした研究は行われてきました。

ボランティアの平均年齢は46歳。

研究チームは、赤血球のオメガ3脂肪酸濃度と、脳老化のMRIおよび認知マーカーとの関係を調べました。

また、アルツハイマー病のリスクを高める遺伝的変異であるAPOE4を持っているボランティアにおけるオメガ3赤血球濃度の影響も調査した。

認知症や脳卒中を発症していない2,183人の参加者を対象とした研究で、次のことが明らかになりました。

• オメガ3指数が高いほど、海馬の体積が大きくなることがわかった。海馬は脳の構造物で、学習と記憶に大きな役割を果たす。
• オメガ3系をより多く摂取することは、より良い抽象的推論、すなわち論理的思考を用いて複雑な概念を理解する能力と関連していた。
• オメガ3指数が高いAPOE4キャリアは、小血管疾患が少なかった。APOE4遺伝子は、心血管疾患と血管性認知症に関連している。
• 研究者らは、ガスクロマトグラフィーという技術を用いて、赤血球からドコサヘキサエン酸（DHA）とエイコサペンタエン酸（EPA）濃度を測定した。オメガ3指数は、DHAにEPAを加えたものとして計算されました。

研究の共同著者であるデボラ・メロ・ヴァン・レント博士（ビグス研究所の博士研究員）は話します。

レント博士：EPAやDHAなどのオメガ3脂肪酸は、脳を強化し保護する重要な微量栄養素です。私たちの研究は、若年層でこの効果を観察した最初の研究の一つです。この年齢層でのより多くの研究が必要です。

研究チームは、参加者を、オメガ3赤血球濃度がほとんどない人と、少なくとも少しはある人と、それ以上の人とに分けました。

サティザバル博士：我々は、オメガ3の消費量が最も少ない人達で、最悪の結果を見ました。だから、それは何か興味深いことです。オメガ3が多ければ多いほど脳に良いとはいえ、ただ、効果を見るためには、いくらか食べる必要があります。

研究者たちは、DHAとEPAがどのように脳を保護するのか分かっていません。

一つの説は、それらの脂肪酸はニューロンの膜に必要であるため、それらが他の種類の脂肪酸に置き換わるとき、ニューロン（神経細胞）が不安定になるときだということです。

もう一つの説明は、DHAとEPAの抗炎症作用に関係するものでしょう。

サティザバル博士：複雑ですね。まだすべてを理解しているわけではありませんが、どういうわけか、オメガ3系の摂取量を少しでも増やせば、脳を保護できることを示しています。

DHAとEPAがAPOE4キャリアの脳の健康を守ることもまた、心強いことです。

レント博士：遺伝なので、変えることはできません。ですから、もし、遺伝的素因を凌駕するような修正可能な危険因子があれば、それは大きな収穫です。

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