遺伝ビタミンDレベル欠乏症は、ヨーロッパ人の1型糖尿病のリスクに大きな影響を与えない研究結果

URLをコピーする
URLをコピーしました!

新着記事

Pocket

遺伝ビタミンDレベル欠乏症は、ヨーロッパ人の1型糖尿病のリスクに大きな影響を与えない

PLOS MEDICINEに掲載された、ビタミンD欠乏症と1型糖尿病のリスクに関係性についての調査で、遺伝的に決定されたビタミンDレベルは、ヨーロッパ人の1型糖尿病のリスクに大きな影響を与えない事などが判明しました。

Vitamin D deficiency has been associated with type 1 diabetes in observational studies, but evidence from randomized controlled trials (RCTs) is lacking. The aim of this study was to test whether genetically decreased vitamin D levels are causally associated with type 1 diabetes using Mendelian randomization (MR).

参照元:https://journals.plos.org/plosmedicine/article?id=10.1371/journal.pmed.1003536
– PLOS MEDICINE. February 25, 2021 –

概要:

  • PLOS MEDICINEに掲載された研究
    • ビタミンD欠乏症と1型糖尿病のリスクに関係性について調査
    • 遺伝的に決定されたビタミンDレベルは、ヨーロッパ人の1型糖尿病のリスクに大きな影響を与えない
  • 実験、
    • メンデル無作為化デザインを実施
      • 疾患に関連する遺伝子の変動を測定して、曝露が疾患に及ぼす因果関係を調べる方法
    • ヨーロッパ人443,734人を含むビタミンDゲノムワイド関連研究(GWAS)と、9,358人の症例と15,705人の対照者を含む1型糖尿病GWASを比較
  • 結果、
    • ビタミンDレベルが1型糖尿病リスクに及ぼす大きな効果を支持するものではなかった
      (オッズ比:1.09、95%信頼区間:0.86~1.40、p=0.48)
    • が、この結果はヨーロッパ以外の集団には適用できない可能性がある
    • これまでの疫学的なビタミンDと1型糖尿病の関連性は、緯度や日光への曝露などの交絡因子によるものである可能性を示唆

遺伝的に決定されたビタミンDレベルは、ヨーロッパ人の1型糖尿病のリスクに大きな影響を与えないことが、CHU Sainte Justineとモントリオール大学、カナダの同僚からのDespoina Manousaki氏によるオープンアクセスジャーナルPLOS Medicineに2021年2月25日に発表された研究で判明しました。

1型糖尿病は、実質的な生涯にわたる病気と大きな経済的負担をもたらす比較的一般的な自己免疫疾患です。

その発症率は世界的に増加しており、同疾患を予防するための介入法は知られていません。

ビタミンDの欠乏は観察研究で1型糖尿病と関連していますが、無作為化比較試験から因果関係を示す証拠が不足しています。

今回の研究では、研究者らは、遺伝的に減少したビタミンDレベルが1型糖尿病のリスクを増加させるかどうかをテストするために、メンデル無作為化デザインを使用しました。

メンデル無作為化は、疾患に関連する遺伝子の変動を測定して、曝露が疾患に及ぼす因果関係を調べる方法です。

2サンプルのメンデル無作為化研究では、ヨーロッパ人443,734人を含むビタミンDゲノムワイド関連研究(GWAS)と、9,358人の症例と15,705人の対照者を含む1型糖尿病GWASが行われました。

結果は、ビタミンDレベルが1型糖尿病リスクに及ぼす大きな効果を支持するものではありませんでした(オッズ比:1.09、95%信頼区間:0.86~1.40、p=0.48)。

しかし、より小さな効果が存在する可能性があり、この結果はヨーロッパ以外の集団には適用できない可能性があります。

今回の結果は、これまでの疫学的なビタミンDと1型糖尿病の関連性は、緯度や日光への曝露などの交絡因子によるものである可能性を示唆しています。

Manousaki博士は話します。

「今回の所見は、1型糖尿病に対するビタミンDレベルの大きな効果を支持するものではないが、我々が検出できなかったより小さな効果があるかもしれない。大規模な RCT からのさらなる証拠まで、我々 は、リスクのある個人で 1 型糖尿病、例えば兄弟や 1 型糖尿病を持つ人々 の子孫を防ぐための戦略としてビタミン D サプリメントの使用を示唆することはできません。」

Pocket

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

是非、最新の科学情報を知って頂きたいので シェアをお願いします^^
URLをコピーする
URLをコピーしました!
ホーム » 健康 » 遺伝ビタミンDレベル欠乏症は、ヨーロッパ人の1型糖尿病のリスクに大きな影響を与えない研究結果