周囲の環境から影響を受けてしまう「歩行リズム」

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周囲の環境から影響を受けてしまう「歩行リズム」

人は周囲の環境に不快感を持つと、歩行ペースが乱れたり遅くなったりするようです。
よく設計された都市は自然が配備されており、リラックスして歩いている人と同じような歩行ペースの人が多いようです。

Stepping patterns become slower and more variable if a person is uncomfortable with their surroundings, researchers have found.

参照元:https://www.bristol.ac.uk/news/2021/september/surroundings-affect-rhythm.html
– ブリストル大学 University of Bristol. 6 September 2021 –

周囲の環境に不快感を覚えると、歩行パターンがゆっくりになり、変化しやすくなることが研究者によって明らかにされました。

ブリストル大学の科学者たちは、都市環境で安心感を得ている人は、自然の中でリラックスして歩いている人と同じくらい規則的な足取りをしていることを発見しました。

PLoS One誌に掲載されたこの研究結果によると、環境の重要な要素は、自然環境に特有のものではなく、人々がその環境でどれだけ快適に感じられるかであり、それがウェルビーイングにとってどれだけ有益であるかを定義するそうです。

つまり、よくデザインされた都市環境は、自然環境と同様に、集中力や注意力を高める効果があるということです。

ブリストル大学心理科学部の主任研究員Daria Burtan氏は話します。

「環境内での人の歩行パターンの変化を測定することで、その人が経験した快適さを瞬間ごとに理解することができます。これは、特定の建築デザインが人々のウェルビーイングに与える影響を客観的に定量化できるようになるための重要な一歩です。」

科学者たちはこれまでに、公園などの緑地で過ごすことで、注意力、集中力、ウェルビーイングが向上することを明らかにしており、それは異なる環境で歩いたときの足取りの測定結果にも表れています。

Burtan氏は続けます。

「高齢になって認知能力が低下してくると、足で踏むパターンが、健康な若い頃に比べて遅くなり、変化しやすくなります。都会の風景や自然の風景など、苦手なものを見ながら歩くと、苦手なものを見ているときに比べて、足の運び方がゆっくりになり、変化も大きくなることがわかりました。」

「これは、快適で安全だと感じる環境では、脳への処理要求が少ないことを示唆しているだけでなく、歩行のダイナミクスをリアルタイムで測定することで、建築や都市デザインが認知機能に与える影響を知るための強力な新ツールとなることを示しています。」

研究者たちは現在、感覚的な不快感をもたらす心理的要因を解明しようとしています。

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