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鳥を見る・鳥の声を聴く

鳥を見たり、鳥の声を聞いたりすることは、精神面に良い影響をもたらすようです。その影響は最大8時間以上持続します。

New research from King’s College London has found that seeing or hearing birds is associated with an improvement in mental wellbeing that can last up to eight hours.

参照元：https://www.kcl.ac.uk/news/feeling-chirpy-being-around-birds-is-linked-to-lasting-mental-health-benefits
– キングス・カレッジ・ロンドン King’s College London. 27 October 2022 –

キングス・カレッジ・ロンドンの新しい研究により、鳥を見たり聞いたりすることは、最大8時間持続する精神的ウェルビーイングの改善と関連することが判明しました。

この改善は、世界で最も一般的な精神疾患であるうつ病の診断を受けている人たちにも見られました。

Scientific Reports誌に掲載されたこの研究は、スマートフォンのアプリケーションUrban Mindを使用し、鳥のさえずりを見たり聞いたりした人の報告とともに、人々の心の健康についての報告をリアルタイムで収集しました。

このプロジェクトは、医学研究評議会（MRC）、国立保健医療研究機構（NIHR）モーズレイ生物医学研究センター、NIHR応用研究共同体サウスロンドンから資金提供を受けています。

筆頭著者であるキングス・カレッジ・ロンドン精神・心理・神経科学研究所（IoPPN）のリサーチアシスタント、Ryan Hammoud氏は話します。

Hammoud氏：自然のそばにいることの精神衛生上の利点に関する証拠が増えつつあり、私たちは直感的に、鳥のさえずりや鳥の存在が気分を高揚させるだろうと考えています。しかし、実際に鳥がメンタルヘルスに与える影響をリアルタイムで、実際の環境下で調査した研究はほとんどありません。Urban Mindアプリを使うことで、私たちは初めて、鳥を見たり聞いたりすることとポジティブな気分の間に直接的な関連性があることを示しました。このエビデンスにより、生物多様性のためだけでなく、私たちの精神的健康のためにも、鳥を奨励する環境を保護し提供することの重要性を示すことができることを期待しています。

この研究は2018年4月から2021年10月の間に行われ、キングス・カレッジ・ロンドン、造園家J&L Gibbons、芸術財団Nomad Projectsが開発したUrban Mindアプリを使って1,292人の参加者が26,856件の評価を行いました。

参加者は世界中で募集され、イギリス、欧州連合、アメリカ合衆国を拠点とする参加者が大半を占めました。

このアプリは、1日に3回、鳥が見えるか聞こえないかを参加者に尋ね、その後、精神的な健康状態に関する質問を行い、両者の関連性を確立し、この関連性がどのくらい続くかを推定することを可能にしました。

この研究では、精神的健康状態の既存の診断に関する情報も収集し、鳥の声を聞いたり見たりすることが、健康な人とうつ病の人の両方において、精神的ウェルビーイングの改善と関連していることを発見しました。

研究者らは、鳥とメンタルウェルビーイングの関連は、樹木や植物、水路の存在などの環境要因の併存では説明できないことを示しました。

上席著者であるキングス・カレッジ・ロンドンのIoPPNでメンタルヘルスの早期介入を担当するAndrea Mechelli教授は話します。

Mechelli教授：生態系サービスという言葉は、自然環境のある側面が私たちの身体的・精神的健康に与える恩恵を説明するためによく使われます。しかし、これらの恩恵を科学的に証明することは困難な場合があります。私たちの研究は、鳥類が生息する生物多様性のある空間を作り、支援するための根拠となるものです。なぜなら、鳥類は私たちの精神的健康と強く結びついているからです。さらに、この研究結果は、特にうつ病などの精神疾患を持つ人々が、鳥類に出会う機会を増やすための施策の実施を支援するものです。

J & L Gibbons社の研究パートナーでランドスケープアーキテクトのJo Gibbons氏は話します。

Gibbons氏：春の早朝、夜明けのコーラスの複雑なメロディーに耳を傾けたことがない人はいないでしょう。このような多感な体験は、気分や場所に関係なく、日常生活を豊かにしてくれるようです。このエキサイティングな研究は、鳥のさえずりがいかに気分を高揚させるかを裏付けています。生物多様性に富んだ環境は、精神的な健康を回復させるという興味深い証拠を捉えている。鳥のさえずりによる官能的な刺激は、日々の自然の「摂取量」の一部であり、貴重で長く続くものなのです。

この研究は、医学研究評議会、サウスロンドン＆モーズリーNHS財団トラストとキングスカレッジロンドンの国立保健医療研究所（NIHR）生物医学研究センター、NIHR応用研究共同体サウスロンドンによって資金提供されています。

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