「好奇心や新奇性を求める行動の基盤」となる脳回路を発見

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「好奇心や新奇性を求める行動の基盤」となる脳回路を発見

オランダ神経科学研究所が、好奇心や新奇性を求める行動の基盤となる新たな脳回路を発見しました。

Curiosity, hunger and appetitive aggression drive three different goal-directed behaviors: novelty seeking, food eating and hunting. In animals these behaviors are composed of similar actions. This similarity of actions has made it challenging to study novelty seeking in inarticulate animals and distinguish it from eating and hunting.

参照元:https://nin.nl/brain-mechanism-of-curiosity-unraveled/
– オランダ神経科学研究所 Netherlands Institute for Neuroscience. 13 May 2021 –

好奇心とは、未知のものを探求し、調査し、新たな発見をするための動機付けとなるものです。

好奇心は、飢えと同じように、生きていく上で必要不可欠なものであり、本質的なものです。

これまで、好奇心や新奇性を求める行動の脳内メカニズムは明らかになっていませんでした。

しかし、このたび、オランダ神経科学研究所の研究者らは、好奇心や新奇性を求める行動の基盤となる新たな脳回路を発見しました。

この成果は、科学雑誌「Science」に掲載されました。

好奇心、空腹感、食欲性攻撃は、新奇性を求める行動、食べ物を食べる行動、狩りをする行動という3つの異なる目的指向の行動を引き起こします。

動物の場合、これらの行動は似たような行動で構成されています。

このように行動が似ていることから、口のきけない動物の新奇性を求める行動を研究し、それを食べることや狩りと区別することは困難でした。

シンプルな解決策

“動機づけ行動 “の分野では、マウスの脳回路を研究する技術が発達しているにもかかわらず、賛否両論で異なる結果が多く出ています。

オランダ神経科学研究所のグループリーダーであるアレクサンダー・ハイメル氏は話します。

「今回の研究では、マウスに自分の欲しいものを選ぶ自由を与えるというシンプルな解決策を選びました。」

研究者たちは、新しいものや身近なもの、社会的相互作用などの実験を行ったマウスを調べることで、好奇心や新しさを求める行動の、細胞タイプに応じた脳回路を明らかにしました。

アレクサンダー・ハイメル氏は話します。

「脳の特定の領域である陰窩(いんか)ゾーンの脳活動を高めることで、身近なものや食べ物と比較して、同種の人や新しいものとの相互作用が増加しました。この領域の細胞を不活性化したところ、調査の深さと時間が減少しました。 さらに、特定のニューロンが、浅い調査の時に比べて、深い調査の時に活発になることも分かりました。」

いくつかの革新的な技術を用いて、マウスの好奇心を行動に移すための、複数の脳領域の全体的な経路が明らかになりました。

ハイメル氏は話します。

「このパスが説明されたのは初めてです。これで、例えば、安全を求める気持ちよりも好奇心が勝ってしまう場合があることや、ある人が他の人よりも好奇心が強い理由などが理解できるようになりました。まだまだ好奇心旺盛な人はたくさんいますよ。」

好奇心がどのようにして人間の研究行動につながるのかは、まだ分かっていません。

また、最近の別の研究では、サルの場合、インセルタ島が好奇心を喚起する役割も果たしていることがわかっています。

ハイメル氏は話します。

「この領域は脳の奥深くにあり、脳スキャンで活動を測定することが難しいため、人間の場合はまだほとんど分かっていません。」

今後、新しい技術の開発により、より明らかになるかもしれません。

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