新着記事
「脳の総体積が小さくなる」過剰なコーヒー摂取
コーヒーを大量に飲むと、脳の総体積が小さくなり、認知症のリスクが高まるようです。
In the largest study of its kind, researchers have found that high coffee consumption is associated with smaller total brain volumes and an increased risk of dementia.
参照元:https://www.unisa.edu.au/media-centre/Releases/2021/excess-coffee-a-bitter-brew-for-brain-health/
– 南オーストラリア大学 University of South Australia. 22 July 2021 –
過剰なコーヒー。脳の健康に悪い影響を与えるコーヒー
一日の始まりには欠かせないコーヒーですが、さっと飲むと気分が良くなるかもしれません。
しかし、南オーストラリア大学の新しい研究によると、飲み過ぎると、特に脳の健康に関して、私たちの足を引っ張る可能性があるとのことです。
この種の研究としては最大規模のもので、研究者たちは、コーヒーを大量に飲むと、脳の総体積が小さくなり、認知症のリスクが高まることを発見しました。
UniSAのAustralian Centre for Precision Health at SAHMRIと国際的な研究者チームによって実施されたこの研究では、17,702人のUK Biobank参加者(37~73歳)を対象に、コーヒーが脳に及ぼす影響を評価し、1日に6杯以上のコーヒーを飲む人は、認知症のリスクが53%増加することがわかりました。
主任研究者でUniSAの博士号候補者であるKitty Pham氏は、この研究が公衆衛生にとって重要な洞察をもたらすものであると述べています。
Pham氏は話します。
「コーヒーは、世界で最も人気のある飲み物のひとつです。コーヒーは世界で最も人気のある飲み物の一つですが、世界での消費量は年間90億キログラム以上で、健康への潜在的な影響を理解することは非常に重要です。」
「今回の研究は、コーヒーと脳容積測定値、認知症のリスク、脳卒中のリスクとの関連を調べた最も大規模な研究であり、脳容積画像データと広範な交絡因子を考慮した最大の研究でもあります。」
「すべての可能な組み合わせを考慮した結果、コーヒーの消費量が多いほど、脳容積の減少と有意に関連することが一貫して判明しました。基本的に、1日に6杯以上のコーヒーを飲むことは、認知症や脳卒中などの脳疾患のリスクになる可能性があります。」
認知症は、記憶、思考、行動、日常業務を行う能力に影響を及ぼす脳の退行性疾患です。
世界中で約5,000万人がこの症候群と診断されています。
オーストラリアでは、認知症は死因の第2位であり、毎日250人が診断されていると言われています。
脳卒中は、脳への血液供給が途絶え、酸素不足、脳の損傷、機能の喪失を引き起こす疾患です。
世界的には、25歳以上の成人の4人に1人が一生のうちに脳卒中にかかると言われています。
データによると、今年は1,370万人が脳卒中にかかり、550万人がその結果死亡すると言われています。
UniSAのAustralian Centre for Precision Healthのディレクターであり主任研究員のElina Hyppönen教授は、このニュースは深酒愛好家にとっては苦い酒かもしれないが、飲むものと健康によいもののバランスをとることが大切だと述べています。
Hyppönen教授は話します。
「今回の研究は、コーヒーの大量摂取と脳の健康について重要な知見を提供するものですが、人生の多くのことと同様に、適度な量が重要です。」
「今回の研究は、コーヒーの大量摂取と脳の健康について重要な示唆を与えてくれました。正確なメカニズムはわかっていませんが、私たちにできることは、コーヒーを飲むときに少しでも水を飲むようにすることです。」
「一般的な1日のコーヒー消費量は、標準的なコーヒーカップ1杯から2杯の間です。もちろん、単位は様々ですが、一般的には1日に2杯のコーヒーを飲むことは問題ありません。」
「しかし、1日のコーヒー消費量が6杯以上になるようであれば、そろそろ次の一杯を考えてみてはいかがでしょうか」。
この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!
関連記事
新着記事
-
男女ともに長生きになる「男女平等」2023.03.07健康
-
他者を犠牲にして利益を取る・利益を度外視して他者への害を取り除く2023.03.06人体・脳
-
「寿命を延ばす」良質な睡眠2023.03.05健康
-
見極める力を養う「チャットボットの精度」2023.03.04技術
-
健康増進と生きがいにつながる「森林浴」2023.03.03健康
-
米国の6人に1人「肥満による死」2023.03.02健康
-
週休4日制で生産を維持する2023.03.01社会
-
オンライン学習で学生に届く教育方法2023.02.28学習
-
学業成績に影響を与える「夜間の睡眠」2023.02.27健康
-
心の豊かさに大きく影響を与える「目的意識を持った10代の若者」2023.02.26健康
よく読まれている記事
N E W S & P O P U L A R最 新 記 事 & 人 気 記 事
WHAT'S NEW !!
-
健康
男女ともに長生きになる「男女平等」
【男女ともに長生きになる「男女平等」】 権利とは人間が作り出した構造ですが、男女平等が進むと男女ともに長生きになるようです。 The first global study to investi... -
人体・脳
他者を犠牲にして利益を取る・利益を度外視して他者への害を取り除く
【他者を犠牲にして利益を取る・利益を度外視して他者への害を取り除く】 他者を犠牲にして自分の利益を選ぶ、自分にとって利益は少ないが他者への害を防ぐ、道徳的なに... -
健康
「寿命を延ばす」良質な睡眠
【「寿命を延ばす」良質な睡眠】 良質な睡眠をとることは、寿命を何年も長くする可能性があります。 Getting good sleep can play a role in supporting your heart and... -
技術
見極める力を養う「チャットボットの精度」
【見極める力を養う「チャットボットの精度」】 ChatGPTをはじめ、チャットボットの精度は人が書いたものかどうかわからない程までの水準になっています。 The most rec...
-
人体・脳
なぜタイピングより手書きの方が、記憶に定着するのか
【なぜタイピングより手書きの方が、記憶に定着するのか】 ノルウェー科学技術大学の研究によると、手書きの方が物事をよく覚えることが判明しました。 様々なコンピュ... -
社会
どんな曲が好き?「 音楽の好みと性格の関連性は普遍的 」
【どんな曲が好き?「 音楽の好みと性格の関連性は普遍的 」】 激しい音楽を好んで聴く人は、激しい性格の持ち主なのでしょうか?研究者は、音楽の好みと性格の関連性は... -
人体・脳
視覚と意思決定領域の結びつきが強い「鮮明なイメージ能力がある人」
【視覚と意思決定領域の結びつきが強い「鮮明なイメージ能力がある人」】 鮮明にイメージできる人は、視覚ネットワークと意思決定に関連する脳の領域が強く結びついてい...
News
- 新着記事 -
Popular
- 人気記事 -
H A P P I N E S S幸 福
人気 (❁´ω`❁)
M E A L食 事
B R A I N脳
人気 (❁´ω`❁)
H E A L T H健 康
人気 (❁´ω`❁)
-
社会
自制心が健康と若さをもたらす理由
【自制心が健康と若さをもたらす理由】 デューク大学の研究チームは、自制心が心身に及ぼす影響を調査しました。 1000人を出生から45年間に渡って追跡した大規模調査で... -
人体・脳
健康な脳を保ち老化を遅らせる「アマゾンの先住民族ツィマネ族の生活習慣」
【健康な脳を保ち老化を遅らせる「アマゾンの先住民族ツィマネ族の生活習慣」】 ボリビア・アマゾンの先住民族であるツィマネ族が、アメリカやヨーロッパの人々に比べて... -
健康
高強度インターバルトレーニングは、適度な運動よりも心臓を強化する
【心臓を強化する高強度インターバルトレーニング】 ノルウェー科学技術大学の研究によると、トレーニングの強度が、病気の重症度を軽減し、心臓機能を改善し、作業能力...
-
社会
自制心が健康と若さをもたらす理由
【自制心が健康と若さをもたらす理由】 デューク大学の研究チームは、自制心が心身に及ぼす影響を調査しました。 1000人を出生から45年間に渡って追跡した大規模調査で... -
人体・脳
健康な脳を保ち老化を遅らせる「アマゾンの先住民族ツィマネ族の生活習慣」
【健康な脳を保ち老化を遅らせる「アマゾンの先住民族ツィマネ族の生活習慣」】 ボリビア・アマゾンの先住民族であるツィマネ族が、アメリカやヨーロッパの人々に比べて... -
健康
高強度インターバルトレーニングは、適度な運動よりも心臓を強化する
【心臓を強化する高強度インターバルトレーニング】 ノルウェー科学技術大学の研究によると、トレーニングの強度が、病気の重症度を軽減し、心臓機能を改善し、作業能力...
J O B仕 事
人気 (❁´ω`❁)
-
社会
週休4日制で生産を維持する
-
人体・脳
アイデアや閃きが降りてくる「横断的なコミュニケーション」
-
社会
大災害を読み解く鋭い解決策
-
思考・瞑想
賞や表彰が発明家の創造性を低下させる
-
人体・脳
創造的な人はここが違う!「非創造的なハブを回避し非典型的なアプローチをする」
-
社会
アメリカ陸軍で既に多数の成功を収めている「人々を創造的にするトレーニング」
-
社会
2年は普及しない?「カテゴリーイノベーション戦略」
-
社会
管理者級以上必見「創造性を引き出す同僚間の友情とサポートを育む組織づくり」
-
社会
アイデアを創出する人数「少人数のグループのほうが新しいアイデアが出やすい」
-
健康
散った気を元の集中に戻す「1日最大50%費やす迷いを断つマインドフルネス」
-
社会
移動によるエネルギーが激減「環境に優しく誰でも参加できるオンライン会議」
-
社会
山火事コスト数十億ドルのコスト削減「インドネシアの泥炭地回復」
-
社会
価格末「99円」設定が販売者に不利益を及ぼす驚愕の理由
-
社会
購買意欲を掻き立てる商品提示方法
-
社会
「感情的異質性」がチームの創造性を高める
-
社会
従業員の創造性を高める驚愕の方法「報酬を選択制にする」
-
社会
テクノロジーの力でセレンディピティを生み出す
-
社会
様々なテーマの問題への取り組みにつながる「ダ・ヴィンチ構想」
-
社会
改善が必要な状況に「やめる」という解決策がでない理由
-
社会
空想が苦手な理由と、その修正方法
-
学習
パズル解きの極意、最良の選択より優れた驚愕の方法
-
社会
大麻が独創的で実現不可能なアイデアを創出するという実験結果
-
社会
記憶に残るユーモアを含んだニュース
-
社会
なぜメッセージと画像が一致してない情報は伝わらないのか
-
社会
消費者を購買に結びつける音楽
-
技術
自動化工場などの緊急事態に備えて知識を生かしておく方法
-
社会
「生産性も顧客満足度も向上」プロジェクトに自主性を持たせる
-
人体・脳
人は1日に35,000回の意思決定をしている「意思決定を行うアルゴリズム」
-
社会
他文化と頻繁衝突する文化圏は協力的なゲームが流行?「ゲームからみる文化」
-
社会
「通勤はわるいもの?」モバイルセンシングで仕事の成果と通勤の関連性を解明
-
社会
テクノロジーは労働者の幸福度にどのような影響を及ぼすか
-
社会
雇用の創出ではなく雇用の置換が進む「ロボットなどの作業の自動化」
-
社会
「柔軟で弾力性のある対応が可能」生物系を模倣した多様なサプライチェーン
-
社会
「患者のメンタルヘルスケアを向上させる」患者と心理療法士のマッチング
-
学習
デジタルデバイス用に最適なフォント「AdaptiFont」
T E C H N O L O G Y技 術
人気 (❁´ω`❁)