抵抗を感じてしまう「見たものをそのままの情報で受取る」

URLをコピーする
URLをコピーしました!
Pocket

抵抗を感じてしまう「見たものをそのままの情報で受取る」

私たちは「見た物そのものをそのまま受け入れる」事に抵抗を感じている事がわかりました。
私たちが好むのは、「一定のルールで処理し知識を含んだ形」で見る事のようです。

A new study led by the Universities or Plymouth and Essex investigated this question, discovering that many adults are resistant to imagining their own vision as if it were a flat image — seeing it in its fully processed, knowledge-laden form instead.

参照元:https://www.plymouth.ac.uk/news/does-our-minds-eye-match-real-life-new-study-shows-differences-in-how-we-perceive-images
– プリマス大学 University of Plymouth. 2 September 2021  –

私たちは、アートや写真、映画などで、自分たちが住む3Dの世界を2Dに縮小して見ることに慣れています。

しかし、目を閉じると、すでに見たものをどのようにして視覚化するのでしょうか?

プリマス大学とエセックス大学が行った研究によると、多くの成人は、自分が見たものを平面的なイメージとして想像することに抵抗を感じ、その代わりに、完全に処理された、知識を含んだ形で見ることができることがわかりました。

壁に描かれた2本の線 – 大人が2Dと3Dのどちらで物事を考えるかを調べるために使用。Credit: University of Plymouth

この結果は、58人の大人に、壁に描かれた2本の線を見せたところ、どちらも同じ長さだが、片方は参加者に近いため、視覚的に長く見えたというものです。

参加者には、見た目で判断するように指示したにもかかわらず(つまり、近い方の線が長いはず)、約半数の参加者が同じ長さの線だと判断したのです。

しかし、線の写真を撮って、どのくらい長く見えるかを尋ねたところ、近い方の線が長く見えると回答しました。

しかし、再度、自分の見解を聞かれると、元の回答に戻ってしまいました。

このことから、被験者は、自分の視覚の2D画像がどのように見えるかを明示的に認識していても、実際の感覚入力を異なる方法で処理していることがわかりました。

つまり、視覚の「近位表現」と呼ばれるもの(相対的な大きさや距離などを脳が補正する前に、物がどのように見えるか)を見ることにかなりの抵抗を感じているのです。

プリマス大学の心理学講師であるスティーブン・サミュエル博士は話します。

「今回の研究では、半数の人が2Dで考えていなかったという事実は、非常に興味深い発見でした。2Dで考えることができなかったのか、あるいはそうしないことを選んだのか。はっきりとしたことはわかりませんが、一つの説明としては、人は視覚が平面的なイメージと同一視できるという原理に抵抗があり、「矯正された」視覚しか合理的に考えられないということです。」

「このことは、たとえそのような行動に適した状況であっても、大人は視覚を近視眼的なイメージとして捉えることに抵抗があることを意味しています。しかし、必ずしもそうすることができないということではありません。」

Pocket

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

是非、最新の科学情報を知って頂きたいので シェアをお願いします^^
URLをコピーする
URLをコピーしました!
ホーム » 人体・脳 » 抵抗を感じてしまう「見たものをそのままの情報で受取る」

N E W S & P O P U L A R最 新 記 事 & 人 気 記 事

H A P P I N E S S幸 福

M E A L食 事

B R A I N

H E A L T H健 康

人気 (❁´ω`❁)

J O B仕 事

T E C H N O L O G Y技 術