世界の医療専門誌200以上が一斉に発表「今すぐ健康の為に行動を・・・！」

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世界の医療専門誌200以上が一斉に発表「今すぐ健康の為に行動を・・・！」

世界の医療専門誌200以上が一斉に気候変動による健康への破滅的な被害を発表しました。
世界のリーダーたちに、健康を守るための緊急行動を取るように呼びかけました。

Over 200 health journals across the world have come together to simultaneously publish an editorial calling on world leaders to take emergency action to limit global temperature increases, halt the destruction of nature, and protect health.
参照元：https://www.bmj.com/content/374/bmj.n2177
– BMJ. 06 September 2021 –

世界の200以上の健康雑誌が一堂に会し、世界のリーダーたちに、地球の気温上昇を抑え、自然破壊を食い止め、健康を守るための緊急行動をとるよう呼びかける論説を同時に発表しました。

論説では、排出量の削減や生物多様性の保全といった最近の目標は歓迎すべきものですが、それだけでは十分ではなく、信頼できる短期および長期の計画との整合性がまだ取れていないと警告しています。

この論説は、The BMJ、The Lancet、New England Journal of Medicine、East African Medical Journal、Chinese Science Bulletin、National Medical Journal of India、Medical Journal of Australia、そしてBMJ Global HealthやThoraxを含む50のBMJ専門誌など、あらゆる大陸の主要な雑誌に掲載されています。

これほど多くの雑誌が一堂に会して同じ声明を出したことはなく、現在世界が直面している気候変動の緊急事態の深刻さを反映しています。

この論説は、11月に英国グラスゴーで開催される気候変動に関する会議（COP26）の前に行われる最後の国際会議の一つである、来週の国連総会に先立って発表されます。

これは、2015年に195カ国が採択した気候変動に関する国際条約「パリ協定」の目標を尊重するために、強化された野心的な気候計画を実現するよう、すべての国に働きかける重要な瞬間です。

何十年もの間、医療従事者や医療専門誌は、気候変動や自然破壊による健康への影響が深刻化していることを警告してきました。

極端な気温、破壊的な気象現象、本質的な生態系の広範な劣化による健康と生存への影響は、気候の変化によってより多く見られるようになっている影響のほんの一部です。

これらの影響は、子どもや高齢者、少数民族、貧しいコミュニティ、基礎疾患を持つ人々など、最も弱い立場にある人々に不当に影響を与えています。

本論説では、各国政府に対し、社会や経済を変革するために介入することを求めています。

例えば、交通システム、都市、食料の生産と流通、金融投資のための市場、医療システムの再設計を支援することなどが挙げられます。

大規模な投資が必要となりますが、質の高い仕事、大気汚染の軽減、身体活動の増加、住宅や食生活の改善など、健康面や経済面で大きなプラスの効果が期待できると著者は説明しています。

肝心なのは、裕福な国がもっと協力することだと著者は言います。

特に、環境危機をもたらした国は、中低所得国がよりクリーンで健康的な社会を築けるように支援しなければなりません。

著者らは報告書内に記載します。

「健康の専門家として、私たちは、持続可能で、より公平で、回復力があり、より健康的な世界への移行を支援するために、できる限りのことをしなければなりません。」

「保健専門誌の編集者である私たちは、政府やその他の指導者に行動を求め、2021年を世界が最終的に方向転換する年にしたいと考えています。」

BMJの編集長であり、論説の共同執筆者の一人であるFiona Godlee博士は話します。

「1.5℃を超えて自然破壊を続けることは、より深刻な次の危機をもたらすと、医療専門家は一致して警告しています。裕福な国は、より早く行動し、すでに気温上昇に苦しんでいる国々を支援するために、より多くのことをしなければなりません。2021年は世界が方向転換する年にしなければなりません。私たちの健康はそれにかかっているのです。」

BMJ Global Healthの編集長であるSeye Abimbola氏は話します。

「パンデミック、健康格差、気候変動に取り組むために私たちがしなければならないことは同じです。それは、人間の健康が地球の健康と密接に結びついているように、国家の中でも国家間でも、私たちの運命は密接に結びついていることを認識した世界的な連帯と行動です。」

Thorax誌の共同編集長であるアラン・スマイズ教授は話します。

「地球温暖化は、私たちの地球の未来を左右するものであり、今まさに、若者から高齢者まで、あらゆる年齢層の住民の肺の健康に影響を与えています。この論説は、COP26に参加する世界の指導者たちに、地球の気温上昇を抑えるために、早急かつ適切な行動をとることを呼びかけています。」

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