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超音波・MRI・画像診断・骨盤内検査を組み合わせた婦人科疾患の発見

最新の超音波やMRIによる画像診断と骨盤内の検査を組み合わせることで、婦人科疾患を発見するようです。
本来であれば「子宮摘出」手術を処置しなくてはならない症状の見立ても、この診断方法で覆ることも多いようです。

The researchers identify several medical therapies and uterine-sparing procedures that can effectively improve symptoms without need for a hysterectomy.

参照元：https://www.utsouthwestern.edu/newsroom/articles/year-2021/hysterectomy-gynecological-condition.html
– サウスウェスタン医療センター Southwestern Medical Center. September 10, 2021  –

子宮腺筋症（子宮の筋壁に異常な組織が増殖し、痛みを伴うけいれんや多量または長期にわたる月経出血の原因となる）は、一般的に認識されているよりも多く見られることが、UT Southwestern Medical Centerの婦人科医による文献調査で明らかになりました。

子宮腺筋症は、女性の3人に1人が罹患しており、異常な子宮出血や骨盤痛の鑑別診断に考慮すべきであると研究者は指摘しています。

JAMA Network誌に掲載された研究結果によると、一般的な子宮疾患と考えられている本症は、子宮摘出に至るまで診断されないことが多いが、女性によっては手術を回避できる可能性もあるそうです。

研究者らは、子宮摘出手術を行わなくても症状を効果的に改善できる、いくつかの医学的治療法と子宮温存手術を特定しました。

UTSWのWilliam P. Clements Jr.大学病院の婦人科副部長であり、UTサウスウエスタンのLowe Foundation Center for Women’s Preventative Health CareのメンバーでもあるKimberly A. Kho医学博士は話します。

「多くの女性が私のところに来て、これまでに提示された唯一の解決策は子宮摘出術だったと言います。医学的管理や侵襲性の低い方法など、低コストでリスクの少ない選択肢は、20年以上前から存在しています。」

Kho博士は、最新の超音波やMRIによる画像診断と骨盤内の検査を組み合わせることで、この疾患を発見することができます。

Kho博士らは、月経が始まった若い女性が最初に接する機会の多い学校の看護師を含め、この疾患や関連疾患である子宮内膜症に対する認識を高めることを推奨しています。

社会的な慣習により、女性は幼い頃から大量の出血や生理痛が当たり前だと不正確に教えられることがあります。

しかし、これらの症状を放置しておくと、時間の経過とともに症状が悪化し、生活の質の低下、性交時の痛み、不妊症などの問題につながります。

米国国立衛生研究所が支援する元臨床研究者で、米国産科婦人科学会（ACOG）、米国食品医薬品局（FDA）、米国疾病対策センター（CDC）など、複数の国家機関で専門家として活躍するKho博士は話します。

「子宮腺筋症は、子宮を摘出して診断を受ける40～50代の女性に多い疾患と考えられていますが、発症はもっと早いのです。患者の適切なケアを保証し、子宮腺筋症の理解を深めるための追加研究を奨励するためには、臨床意識の向上が必要です。」

腺筋症の治療に特化したFDA承認の医療療法はありませんが、避妊のために開発された薬や、子宮筋腫や子宮内膜症などの他の婦人科疾患の症状に対する薬を使用することで、この症状を管理することができます。

今後は、どのような年齢層や民族に多く発症するのか、子宮がんについてどのような情報が得られるのかなど、さらなる臨床的・病理学的研究が必要であると著者は述べています。

Kho博士はHelen J. and Robert S. Strauss and Diana K. and Richard C. Strauss Chair in Women’s Healthを務めています。

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