うつ病症状軽減「パソコン・スマートフォンを用いた治療」

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うつ病症状軽減「パソコン・スマートフォンを用いた治療」

うつ病の治療法は様々ですが、そのリストにまた一つ有用な方法が加わりそうです。
パソコンやスマートフォンを使用した治療が有望であることが発表されました。

“Digital interventions have been proposed as a way of meeting the unmet demand for psychological treatment,” Moshe said.

参照元:https://www.apa.org/news/press/releases/2021/12/teletreatments-reducing-depression
– 米国心理学会 American Psychological Association. December 13, 2021 –

コンピュータやスマートフォンを用いた治療は、うつ病の症状を軽減する効果があるようです。

対面式の心理療法と同等の効果があるかどうかはまだ不明ですが、米国心理学会が発表した研究によると、COVID-19パンデミックによって生み出された拡大するメンタルヘルスニーズに対応する有望な代替手段となることが示されました。

主著者のヘルシンキ大学博士課程のアイザック・モシェ(MA)氏は話します。

「2020年は、うつ病治療のためのデジタル介入に関する最初の論文が発表されてから30年の節目の年でした。また、COVID-19の大流行を受けて、メンタルヘルスサービスが対面式から遠隔地のデジタルソリューションに世界的に転換するという、他に類を見ない変曲点を迎えました。」

「デジタル介入の加速度的な採用を考えると、デジタル介入がうつ病の治療にどの程度有効なのか、研究室を超えた対面心理療法の実行可能な代替手段を提供できるのか、成果を調節する主要因は何なのかを問うことは、タイムリーかつ重要です。」

この研究は、Psychological Bulletin誌に掲載されました。

デジタル介入は通常、患者がソフトウェアプログラム、ウェブサイト、アプリにログインし、一連のモジュールやレッスンとして構成されたコンテンツを読んだり、見たり、聞いたり、対話したりすることを必要とします。

患者は、モジュールに関連した宿題を受け取ることが多く、また、現在抱えている問題に関連するデジタルで実施されるアンケートに定期的に回答します。

これにより、臨床医は、デジタル介入に人的サポートが含まれる場合、患者の進捗と成果をモニターすることができます。

モシェ氏によると、デジタル介入は、パンデミック時に注目された遠隔療法とは異なるものです。

テレセラピーは、ビデオ会議や電話サービスを利用して、1対1の心理療法を促進するものです。

モシェ氏は続けます。

「デジタル介入は、心理療法に対する満たされない需要を満たす方法として提案されています。デジタル介入は、民間と公的医療システムの両方でますます採用されているため、私たちは、これらのデジタル介入を理解するために着手しました。」

「治療法は従来の対面式治療と同等の効果があるか、人的サポートはどの程度アウトカムに影響を与えるか、実験室で発見された利点は実世界の設定に移行するか、などです。」

研究者達は、うつ病治療のためのデジタルアプリケーションをテストした83件の研究のメタアナリシスを行い、1990年までさかのぼり、合計15000人以上の参加者(80%が成人、69.5%が女性)が参加しています。

すべての研究は、デジタル介入治療と不活性対照(例:待機リスト対照または全く治療しない)または活性比較条件(例:通常治療または対面心理療法)を比較する無作為化対照試験で、主に軽度から中程度のうつ症状を持つ個人に焦点を当てたものでした。

全体として、研究者らはデジタル介入は対照条件よりもうつ症状を改善することを発見しましたが、その効果は対面心理療法に関する同様のメタ分析で発見されたものほど強くはありませんでした。

今回のメタ分析では、デジタル介入を対面式の心理療法と直接比較できるほどの研究はなく、研究者らはデジタル戦略と薬物療法を比較した研究は見つからなかったそうです。

課題に対するフィードバックや技術的支援など、人間的な要素が含まれるデジタル治療が、うつ症状の軽減に最も効果的でした。

モシェ氏によれば、これは、人間の要素があることで、参加者が介入を完全に完了する可能性が高まり、治療の遵守がより良い結果につながるという事実によって部分的に説明されるかもしれないとのことです。

モシェ氏が気になったのは、被験者の約半数しか実際に治療を完了していないことでした。

この数字は、管理された実験室での実験に比べ、現実の医療現場で行われた研究ではさらに低く(25%)なっています。

このことは、実際の医療現場で行われた治療が、実験室で行われた治療よりも効果が低いことの説明にもなるでしょう。

モシェ氏は話します。

「COVID-19の大流行は、世界中のメンタルヘルスに大きな影響を及ぼしています。うつ病は、2030年までに病気による損失生命年の第一の原因になると予測されています。同時に、適切な治療を受けているのは5人に1人以下、低所得者環境では27人に1人以下です。その大きな理由は、訓練を受けた医療従事者がいないことです。」

「全体として、有効性研究から得られた知見は、デジタル介入が、特にある種の人間の指導を伴う場合、日常診療における治療提供の一部として価値ある役割を持つ可能性があることを示唆しています。」

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