女性が圧倒的に乾癬発症率が低い理由「エストラジオール 」

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女性が圧倒的に乾癬発症率が低い理由「エストラジオール 」

ヒトの女性は男性よりも、重度の乾癬の発症率が低いです。その理由が判明しました。

Now a team of researchers has found that the female hormone estradiol suppresses psoriasis, and the protective role of the hormone has provided a basis for its therapeutic potential.

参照元:https://www.kyoto-u.ac.jp/en/research-news/2022-06-24
– 京都大学 Kyoto University. 2022/06/24 –

男性が女性をうらやむ理由は数多くあるが、少なくとも皮膚の炎症に関しては、ヒトの女性は重度の乾癬の発症率が有意に低いことが知られています。

しかし、この性差の根本的な理由は不明なままでした。

このたび、研究チームは、女性ホルモンのエストラジオールが乾癬を抑制することを発見し、このホルモンの保護作用が治療の可能性を示す根拠となることを明らかにしました。

浜松医科大学の本田哲也教授(元京都大学)は、「今回の成果は、乾癬の性差の分子メカニズムを明らかにしただけでなく、エストラジオールの生理的役割の理解にも新たな光を当てました」と語っています。

研究チームは、卵巣を摘出したコンディショナルノックアウトマウス(ckoマウス)に、エストラジオールペレットまたはプラセボを投与して実験を行いました。

野生型マウスとは対照的に、天然の卵巣ホルモンであるエストラジオールを持たないckoマウスは、重度の皮膚炎症の症状を示しました。

これらのマウスにエストラジオールを与えると、好中球やマクロファージの免疫細胞におけるIL-17AやIL-1βというサイトカインの産生が逆転し、炎症が軽減されました。

この効果は、試験管内のヒト好中球でも観察されました。

研究者たちが興味をそそられたのは、免疫細胞にエストロゲン受容体がないために、エストラジオールがサイトカインに対して無効であることでした。

本田哲也教授:これらの結果は、エストラジオールが、好中球とマクロファージ細胞を制御することによって、乾癬の炎症を抑制することを示しています。

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