見栄えの脳から見る「うつ病への理解」

URLをコピーする
URLをコピーしました!
Pocket

見栄えの脳から見る「うつ病への理解」

ミバエとヒトは、共通点が無いように思えますが、実はそうではありません。ミバエの研究がうつ病の理解に繋がります。

It is on this basis that scientists at Johannes Gutenberg University Mainz (JGU) are attempting to gain a better understanding of depression-like states and thus improve means of treating them.

参照元:https://www.uni-mainz.de/presse/aktuell/16009_ENG_HTML.php
– ヨハネス・グーテンベルク大学マインツ校 Johannes Gutenberg Universitaet Mainz. 16 September 2022 –

ヒトとミバエには、一見するとほとんど共通点がないように見えます。

しかし、ミバエを研究することで、人間の性質、特にうつ病性障害についてより深く知ることができるのです。

ヨハネス・グーテンベルク大学マインツ(JGU)の科学者たちは、この点を踏まえて、うつ病のような状態をよりよく理解し、その治療法を改善しようとしている。この成果は、『Current Biology』誌に発表された。

アジアの伝統医学で使用されている天然物質が有益である可能性

JGU発生生物学・神経生物学研究所(IDN)のローランド・シュトラウス教授は説明します。

シュトラウス教授:私たちは、アーユルヴェーダなどアジアの伝統医学に用いられる天然物質の効果を、ショウジョウバエのモデルで調べてきました。これらの中には、抗うつ作用を有するものや、慢性的なストレスに対する回復力を予防的に強化し、うつ病のような状態に陥らないようにするものもあります。

研究者達は、とりわけ、これらの物質の有効性を実証し、その最適な処方を特定し、オリジナルの植物材料から実際の活性物質を純粋な形で分離することを意図しています。

長い目で見れば、これらは医薬品として販売されるかもしれない。しかし、これは基礎研究ですから、まだまだ先の話です。

シュトラウス教授:ショウジョウバエのモデルでは、シグナル伝達の連鎖全体を分析することができるので、これらの物質が活性を発揮する場所を正確に特定することができます。さらに、シグナル伝達経路の全ての段階を証明することも可能です。研究者達は、ハエに、基質の振動の不規則な位相のような、軽い形の再発性ストレスを与えます。その結果、ハエはうつ病のような状態になる。つまり、動きが遅くなり、予期せぬ糖分に遭遇しても立ち止まって調べることがなくなり、リラックスしているハエとは異なり、広い隙間を登ろうとはしなくなるのです。では、さまざまな天然物質を与えると、ハエの行動はどのように変化するのでしょうか?その結果は、それぞれの天然物質の調製方法、例えば、水で抽出したのか、アルコールで抽出したのかによって、決定的に異ります。

夕方のご褒美がうつ病を改善する

さらに研究チームは、ストレスの多い日の夜に30分間、通常より糖度の高い餌を与えたり、報酬シグナル伝達経路を活性化したりして、ハエに報酬を与えると、DLSの発症を予防できることを発見しました。

しかし、ハエが砂糖の報酬を得るとどうなるのでしょうか?

ハエは足根と口吻に糖受容体を持つことがすでに知られており、セロトニンがキノコ体に放出されるシグナル伝達経路の末端も突き止めました。

キノコ体は、人間の海馬に相当するハエの連想学習の中枢です。

研究者たちの調査の結果、その経路は予想よりもかなり複雑であることが判明しました。

DLSのハエに存在するキノコ体でのセロトニン不足が報酬によって補われるまでに、3つの異なる神経伝達系が活性化されなければならないのです。

この3つのシステムのうちの1つが、ヒトでも報酬のシグナルを出すドーパミン系です。

しかし、これらの知見からすると、ヒトはそれに応じて糖分の多い食品を摂取すればよいということにはならないはずです。

ハエは甘味を報酬として認識しますが、ヒトはより健康的な別の手段で同じ効果を得ることができるのです。

うつ病を予防し、回復力を高める

さらに研究チームは、ハエのゲノムにレジリエンス(回復力)因子を探すことにした。ショウジョウバエは、ヒトと同じように個々に遺伝子をもっており、同じものは2つとありません。

そこで研究チームは、ストレスにうまく対処できるハエと、軽いストレスを繰り返し受けてDLSを発症するハエとで、ゲノムがどのように異なるかを調べようと考えています。

将来的には、ヒトのうつ病の遺伝的感受性を診断し、このプロジェクトで研究されている天然物質で治療することが可能になると期待されています。

Pocket

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

是非、最新の科学情報を知って頂きたいので シェアをお願いします^^
URLをコピーする
URLをコピーしました!
ホーム » 人体・脳 » 見栄えの脳から見る「うつ病への理解」

N E W S & P O P U L A R最 新 記 事 & 人 気 記 事

H A P P I N E S S幸 福

M E A L食 事

B R A I N

H E A L T H健 康

人気 (❁´ω`❁)

J O B仕 事

人気 (❁´ω`❁)