
新着記事
子供の運動技能と健康は連動していない
ユヴァスキュラ大学の研究チームが、子供の運動技能と健康について調査しました。
7〜11歳の332人の子供を調査した研究は、一般的な「運動が得意な子は健康的」という概念を覆し、有酸素運動と運動技能と健康度は連動していない事等が示されています。
This study did not look at the role of exercise in the development of motor skills, but earlier studies have shown that a range of exercise, varying in motor challenges and intensity, contributes to the development of motor skills, regardless of aerobic fitness and body fat content. Higher levels of physical activity and less sedentary behaviour can also protect against the development of excess weight.
参照元:https://www.jyu.fi/en/current/archive/2021/01/clumsy-kids-can-be-fit-too
– ユヴァスキュラ大学 University of Jyväskylä. 19.01.2021 –
不器用な子供たちは、より良い運動技能を持った仲間と同じくらい好気的に健康になることができる、とフィンランドの研究が示しています。
結果は、ユヴァスキュラ大学のスポーツ健康科学部と東フィンランド大学の生物医学研究所で行われた研究に基づいており、トランスレーショナルスポーツ医学に掲載されました。
有酸素フィットネスは運動技能と密接に関係していません。
一般的な認識によると、健康な子供は運動能力も優れていますが、有酸素運動能力が低いことは、運動能力の低下と太りすぎの関連であると考えられています。
この認識は、運動能力の低下や太りすぎの危険因子としての有酸素フィットネスと体脂肪量の役割を区別しない方法の研究に基づいています。
ユヴァスキュラ大学スポーツ健康科学部のエーロ・ハーパラ博士は説明します。
「私たちの研究は、体組成が適切に考慮されている場合、有酸素フィットネスが運動技能に関連していないことを明確に示しました。また、有酸素フィットネスは太りすぎや肥満とは強く関連していませんでした。したがって、運動能力の低下や過剰な体重の危険因子としての有酸素フィットネスの低下の役割は非常に誇張されているようです。」
運動技能の発達をサポートすることができます
この研究では、運動技能の発達における運動の役割については検討していませんでしたが、以前の研究では、有酸素フィットネスや体脂肪に関係なく、運動課題と強度が異なるさまざまな運動が運動技能の発達に寄与することが示されています。
より高いレベルの身体活動とより少ない座りがちな行動もまた、過体重の発生を防ぐことができます。
ハーパラ博士は話します。
「私たちの研究の重要なメッセージは、体調が悪い子供でも運動能力があり、不器用な子供の心は彼女または彼のより熟練した仲間と同じくらい体調が良いということです。さらに、高レベルのさまざまな身体活動と座りがちな行動の減少は、運動技能の発達と子供の頃からの過剰な体重増加の防止の中心です。」
この研究では、7〜11歳の332人の子供を対象に、有酸素フィットネス、体脂肪量、運動能力の関連性を調査しました。
有酸素フィットネスは、最大自転車エルゴメーターテストと生体インピーダンスおよびDXAデバイスを使用した体組成によって測定されました。
運動技能は一般的な方法で測定されました。


この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!
関連記事
-
数週間で心血管疾患リスクを低下「食事摂取を8時間に制限するモデル」2022.05.23
-
ポジティブな感情を強化、ネガティブな感情を保存「睡眠が感情を処理する仕組み」2022.05.17
-
活用方法には注意が必要「ソーシャルメディアの付き合い方とメンタルヘルス」2022.05.15
-
燃え尽き症候群になりやすい「1種の競技に打ち込む選択肢」2022.05.12
-
睡眠時無呼吸症候群の治療が高齢者の安全運転につながる2022.05.07
-
「日本人は認知症にならずに長生きする」4000万人のデータベースで検証2022.05.05
-
燃え尽き症候群を誘発する「失敗への執着と完璧さを追求する思考」2022.05.03
-
自然が影響する「食事の多様性と果物や野菜の摂取 」2022.05.02
新着記事
-
差異なく社会に適応している「異性の両親と同性の両親を持つ子どもたち」2022.05.24社会
-
数週間で心血管疾患リスクを低下「食事摂取を8時間に制限するモデル」2022.05.23健康
-
男子生徒の学校へのモチベーション「スポーツと密接な関係にある」2022.05.22学習
-
マッチングサービスに経済学「生徒と学校のマッチングを改善するモデル」2022.05.21社会
-
時間はかかるが習得率が高い「習得における変動性の役割」2022.05.20学習
-
やりすぎ注意「過度のスポーツトレーニングは気分に悪影響を与える」2022.05.19人体・脳
-
食料や土地の変革によって可能性が見えてくる「 世界の食料システムを排出量ゼロ 」2022.05.18社会
-
ポジティブな感情を強化、ネガティブな感情を保存「睡眠が感情を処理する仕組み」2022.05.17健康
-
人間に新しいことを学ぶ柔軟性と集中力を与える「しまった!という感覚」2022.05.16人体・脳
-
活用方法には注意が必要「ソーシャルメディアの付き合い方とメンタルヘルス」2022.05.15健康
よく読まれている記事
N E W S & P O P U L A R最 新 記 事 & 人 気 記 事
WHAT'S NEW !!
-
差異なく社会に適応している「異性の両親と同性の両親を持つ子どもたち」
【差異なく社会に適応している「異性の両親と同性の両親を持つ子どもたち」】 同性の両親、異性の両親、それぞれの親を持つ子供は差異なく社会に適応している事が示され... -
数週間で心血管疾患リスクを低下「食事摂取を8時間に制限するモデル」
【数週間で心血管疾患リスクを低下「食事摂取を8時間に制限するモデル」】 平日の食事摂取を8時間に制限した所、数週間後に心血管疾患リスクが低下するようです。 Usi... -
男子生徒の学校へのモチベーション「スポーツと密接な関係にある」
【男子生徒の学校へのモチベーション「スポーツと密接な関係にある」】 男子生徒は女子学生より学校への関心が低いようです。 Male students tend to be less intereste... -
マッチングサービスに経済学「生徒と学校のマッチングを改善するモデル」
【マッチングサービスに経済学「生徒と学校のマッチングを改善するモデル」】 多くの学生は居住所そばの小中学校に通いますが、自由に選択できるとしたら混乱になるでし...
-
なぜタイピングより手書きの方が、記憶に定着するのか
【なぜタイピングより手書きの方が、記憶に定着するのか】 ノルウェー科学技術大学の研究によると、手書きの方が物事をよく覚えることが判明しました。 様々なコンピュ... -
「世界最長寿記録を更新し132歳まで生きる人が出現する」ベイズ統計学予測
【「世界最長寿記録を更新し132歳まで生きる人が出現する」ベイズ統計学予測】 ベイズ統計学を用いると、最長寿記録122歳という世界記録はほぼ確実に破られ、125歳から1... -
記憶が脳に保存される新しい理論「MeshCODE理論」が開発される
ケント大学の研究チームは、記憶が脳に保存される新しい理論、MeshCODE理論を発表しました。この理論は、アルツハイマー病などの脳疾患の治療に役立つ可能性があります...
News
- 新着記事 -
Popular
- 人気記事 -
H A P P I N E S S幸 福
人気 (❁´ω`❁)
M E A L食 事
B R A I N脳
人気 (❁´ω`❁)
H E A L T H健 康
人気 (❁´ω`❁)
-
健康
高強度インターバルトレーニングは、適度な運動よりも心臓を強化する
【心臓を強化する高強度インターバルトレーニング】 ノルウェー科学技術大学の研究によると、トレーニングの強度が、病気の重症度を軽減し、心臓機能を改善し、作業能力... -
人体・脳
健康な脳を保ち老化を遅らせる「アマゾンの先住民族ツィマネ族の生活習慣」
【健康な脳を保ち老化を遅らせる「アマゾンの先住民族ツィマネ族の生活習慣」】 ボリビア・アマゾンの先住民族であるツィマネ族が、アメリカやヨーロッパの人々に比べて... -
人体・脳
寒冷散歩が脂肪燃焼を増幅させる理由
【寒冷散歩が脂肪燃焼を増幅させる理由】 ウィーン医科大学の研究チームが、寒冷化においてヒトとマウスのビタミンAのレベルが上昇する事を発見しました。 ビタミンAは...
-
健康
高強度インターバルトレーニングは、適度な運動よりも心臓を強化する
【心臓を強化する高強度インターバルトレーニング】 ノルウェー科学技術大学の研究によると、トレーニングの強度が、病気の重症度を軽減し、心臓機能を改善し、作業能力... -
人体・脳
健康な脳を保ち老化を遅らせる「アマゾンの先住民族ツィマネ族の生活習慣」
【健康な脳を保ち老化を遅らせる「アマゾンの先住民族ツィマネ族の生活習慣」】 ボリビア・アマゾンの先住民族であるツィマネ族が、アメリカやヨーロッパの人々に比べて... -
人体・脳
寒冷散歩が脂肪燃焼を増幅させる理由
【寒冷散歩が脂肪燃焼を増幅させる理由】 ウィーン医科大学の研究チームが、寒冷化においてヒトとマウスのビタミンAのレベルが上昇する事を発見しました。 ビタミンAは...