「必ずしも男性が狩猟を主にしていたわけではない」石器が物語る歴史

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「必ずしも男性が狩猟を主にしていたわけではない」石器が物語る歴史

ヨーク大学の研究チームは、石器などの墓標から、新石器時代の農民が男女で異なる作業を指定事を明らかにしました。
石器を、男性は狩猟に用いて女性は皮などを剥ぐことに使用していた地域もあれば、全く逆の活動をしていた地域もありました。

Researchers at the University of York analysed 400 stone objects found in graves at cemetery sites across Europe and noted there were differences in size, weight, and raw material dependent on whether the body was a male or a female.

参照元:https://www.york.ac.uk/news-and-events/news/2021/research/gendered-roles-for-neolithic-farmers/
– ヨーク大学 University of York. 14 April 2021 –

石器などの墓標は、新石器時代の農民が男女で異なる仕事上の活動をしていたことを明らかにした。

ヨーク大学の研究者たちは、ヨーロッパ各地の墓地で発見された400個の石器を分析し、遺体が男性か女性かによって、大きさや重さ、原材料に違いがあることを指摘した。

考古学者はこれまで、この時代の磨かれた石器は木工に使われていたと考えていましたが、分析の結果、より幅広い作業が行われており、男性と女性で活動内容が異なることがわかりました。

女性の墓から発見された道具は、動物の皮を加工するために使われていた可能性が高く、男性の道具は、狩猟や潜在的な争いに関連していました。

研究者たちは、男女の役割の違いは、人類社会が農耕に移行する際に重要な役割を果たしたと結論づけています。

ヨーク大学考古学部のPenny Bickle博士は話します。

「男女の役割分担は、初期の男女間の不平等を示すものではなく、農耕社会がいかにダイナミックで、コミュニティのメンバーが持つさまざまなスキルをいかに認識していたかを示しています。」

「女性に割り当てられた仕事は難しい手作業で、男性の仕事を補完し、コミュニティに平等に貢献していました。男女の墓にこのようなものが置かれているという事実は、女性がこのような仕事に就くことがいかに重要であるかを示しています。」

また、これらの役割は、地域によって異なっていたことも明らかになりました。

東部の地域では、女性が男性よりも多く移動していたことを示す証拠があり、性別に関係なく、貝の装飾品や宝石が墓に運ばれていました。

西部では、男性の方が女性よりも動き回り、狩猟に関連した道具を持っていたと言われています。

バルセロナのポスドク研究者で、今回の研究を主導したAlba Masclans Latorre氏は話します。

「初期の人類社会における女性の役割や貢献は軽視されがちですが、今回の研究では、女性が初期の農耕社会の形成に積極的な役割を果たしていたことが明らかになりました。」

「彼女たちの役割は非常に重要であったため、これらの活動は彼女たちが死んだときの目印として選ばれましたが、男性の墓にも同様のものが見られ、確かに特定の性別の役割があったことを示唆しています。しかし、これらの仕事はすべて、社会が適切に機能するために非常に重要であったのです」。

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