「後天的に身につける」従業員のレジリエンス(適応能力)を継続的に育む

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「後天的に身につける」従業員のレジリエンス(適応能力)を継続的に育む

レジリエンス(適応能力)は固定された個人の特性ではなく、動的なプロセスであるようです。

A new study finds that resilience is a dynamic process, rather than a fixed trait — and suggests this may have significant ramifications for the business world.

参照元:https://news.ncsu.edu/2021/07/resilience-is-a-process/
– ノースカロライナ州立大学 North Carolina State University. July 15, 2021 –

新しい研究では、レジリエンス(適応能力)は固定された特性ではなく、動的なプロセスであることが判明しました。

このことは、ビジネス界に大きな影響を与える可能性があることを示唆しています。

本研究の責任著者であり、ノースカロライナ州立大学プール・カレッジ・オブ・マネジメントの人事管理担当助教授であるパトリック・フリン氏は話します。

「組織は、レジリエンスの高い人材を育成することに関心があります。」

「今回の研究では、2つのことを行っています。まず、レジリエンスは特性というよりもプロセスであることがわかりました。第二に、そのプロセスに意味のある形で貢献できる特性をいくつか特定しています。今回の調査結果を総合すると、採用、雇用、運営、トレーニングの実践に役立つと考えています。」

本研究の核心は、レジリエンスは変動するものであり、それは個人が時間の経過とともに様々な状況に対応する方法を包含するものであるという考えにあります。

「ある瞬間のダイナミックなレジリエンスを評価することは不可能です。ダイナミック・レジリエンスは、時間の経過とともに発揮されます。人々の行動は時間とともにどのように変化するのか?それには何が影響するのか?この研究では、このような疑問に答えたいと思っています。」

研究者たちは、大学のマーチングバンドのメンバー314人と協力しました。

参加者は12週間にわたり、毎週アンケートを受けました。

この調査は、参加者個人の感情や個人的な特徴に関するデータを収集するために行われました。

また、レジリエンスが時間の経過とともにどのように機能しているかを評価するために、マーチングバンドという組織へのコミットメントと、組織での仕事に関連して感情的に疲弊している「バーンアウト」の感情についても尋ねました。

フリン氏は話します。

「コミットメントとバーンアウトの軌跡を追うことで、レジリエンスが現実世界でどのように機能するかを知ることができました。」

研究者たちは、平均して、時間の経過とともに感情的な疲労は増加し、コミットメントは減少することを発見しました。

しかし、これらの効果に影響を与える要因がありました。

例えば、組織内での経験は、感情的な疲労とコミットメントの低下の効果を悪化させました。

言い換えれば、新入社員は調査期間中、より回復力があるように見えました。

また、情緒的安定性の評価が高い人ほど、より高いレベルのコミットメントを維持できることもわかりました。

最後に、各人の組織へのコミットメントの軌跡が、”リテンション “を予測するかどうかについても調べました。

その結果、ポジティブなコミットメントの軌跡は、その組織に1年後に戻ることを計画し、実際に戻ってくる可能性が高いことが分かりました。

フリン氏は話します。

「従業員のレジリエンスや組織へのコミットメントを評価するには、毎年実施される従業員調査が最適な方法ではないかもしれないということです。」

「それは、毎年の調査がスナップショットを提供するのに対し、レジリエンスは変動するダイナミックなプロセスだからです。レジリエンスは、企業の収益にとって重要な従業員の定着率などに影響するため、もっと頻繁に従業員と接触する必要があるのです。」

「また、今回の研究では、たとえ軽いストレスにさらされただけでも、レジリエンスは時間とともに低下することがわかっています。慢性的なストレスは、レジリエンスを低下させ、従業員の定着率や、おそらく仕事のパフォーマンスにも影響を及ぼす可能性があります。」

「しかし、レジリエンスを動的なプロセスとして考えることで、採用だけでなく、研修や職務設計においても、従業員のレジリエンスを育む機会が生まれると考えています。要するに、適切な人材を採用すればうまくいくという単純なものではないのです。レジリエンスを育むことは、経営者や人事担当者にとって継続的な課題となるでしょう。」

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