「肝細胞がんを治療する」安全なラジオ波療法

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「肝細胞がんを治療する」安全なラジオ波療法

非熱的なラジオ波を用いた標的療法が、肝臓がんの中で最も一般的なタイプである肝細胞がん(HCC)の治療において安全に使用できることを示しました。

“Our findings show an improvement in overall survival of more than 30% in patients with well-preserved liver function and also in those with more severe disease,” Pasche said.

参照元;https://newsroom.wakehealth.edu/News-Releases/2021/07/Radiowave-Therapy-Is-Safe-for-Liver-Cancer-Patients-and-Shows-Improvement-in-Overall-Survival
– ウェイクフォレスト・バプティスト・メディカルセンター Wake Forest Baptist Medical Center. July 30, 2021 –

ウェイクフォレスト大学医学部の研究者らは、肝臓がんの中で最も一般的なタイプである肝細胞がん(HCC)の治療において、非熱的なラジオ波を用いた標的療法が安全に使用できることを示しました。

また、この治療法は、全生存率にも効果がありました。

この研究成果は、EDP Sciences社が発行する学術誌「4Open」に掲載されています。

ウェイクフォレスト・バプティスト大学総合がんセンターのがん生物学部長であるボリス・パシェ医学博士は話します。

「HCCは肝臓がんの約90%を占めており、現在の生存率は6カ月から20カ月程度です。現在、この進行性肝癌の患者さんに対する治療法は限られています。」

本研究では、Pasche氏とドイツ・エトリンゲンにあるTheraBionic GmbH社のAlexandre Barbault氏が発明したTheraBionic P1という装置を使用しました。

この装置は、肝細胞がんに特化してプログラムされた振幅変調高周波電磁場(AM RF EMF)を照射することで機能します。

使用される周波数は、腫瘍の生検や血液検査によって特定された患者のがんの種類に応じて異なると、Pasche氏は述べています。

Pasche氏とBarbault氏は、2009年にJournal of Experimental & Clinical Cancer Research誌に掲載された研究で報告されたように、15種類のがんに対応する高周波を発見しました。

TheraBionic P1は、スプーン型のアンテナを介して高周波を発する携帯型の装置で、治療時には患者の舌の上に置き、1日3回、1時間かけて低レベルの高周波電磁場を患者の全身に届けます。

2019年にFDAからブレイクスルー指定を受けたこのデバイスは、これまでの研究で、健康な細胞を傷つけることなく体内の肝がん細胞の増殖を阻止することが示されていました。

今回の研究では、進行したHCCの患者18人が参加し、同デバイスによる治療を受けました。

また、研究者は、第2相試験の41名の患者と、それ以前の臨床試験のヒストリカルコントロールに関する既発表のデータを分析しました。

Pasche氏は話します。

その結果、肝機能が十分に維持されている患者と、より重篤な患者において、全生存率が30%以上向上したことがわかりました。」

また、副作用についても追跡調査を行いましたが、副作用のためにセラバイオニックP1の投与を中止した患者はいませんでした。

Pasche氏は話します。

「これらの初期結果に勇気づけられました。我々の研究では、全生存期間の延長が認められ、この治療法は重大な副作用を伴わないことがわかりました。」

本研究は、セラバイオニック社およびウェイクフォレスト・バプティスト大学総合がんセンターからの資金提供を受けて実施されました。

Pasche氏は、サンプル数が少ないことと、”過去の対照データの使用に伴う選択バイアス “のため、本研究にはいくつかの限界があると指摘しています。

しかし、ウェイクフォレスト・バプティスト総合がんセンターの放射線腫瘍学部長であるWilliam Blackstock医学博士が主導する2つの追加臨床試験が進行中です。

1つは、二次治療として化学療法剤であるRegorafenibとTheraBionicデバイスを併用した際の安全性と有効性を評価する単施設試験。

もう一つの多施設共同二重盲検無作為化試験では、進行した肝細胞癌の第三選択薬としての本デバイスの安全性と有効性を評価します。

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