注射された事にすら気づかない、カテーテル注射のVR導入

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注射された事にすら気づかない、カテーテル注射のVR導入

VR(バーチャルリアリティ)を用いて、静脈内カテーテル注射を受ける子どもたちの痛みや不安を軽減することができます。
患者の中には、採血されていることに気づかない人もいるそうです。

virtual reality can decrease pain and anxiety in children undergoing intravenous (IV) catheter placement.

参照元:https://www.chla.org/press-release/game-changer-virtual-reality-reduces-pain-and-anxiety-children
– ロサンゼルス子供病院 Children’s Hospital Los Angeles.  August 25, 2021 –

針を1本刺せばいいというものではありません。

ロサンゼルス小児病院に来院する子どもたちの多くは、慢性疾患のために受診し、頻繁に通院する必要があります。

採血やカテーテル留置などの痛みを伴う処置は、患者に不安や恐怖感を与えます。

今回、JAMA Network Openに掲載された研究によると、バーチャルリアリティは、静脈内カテーテルの留置を受ける子どもたちの痛みや不安を軽減することができます。

ロサンゼルス小児病院サバン研究所の研究員であるJeffrey I. Gold博士は、20年近くにわたり、痛みを伴う医療処置を受ける子どもたちを助けるための技術として、バーチャルリアリティ(VR)の使用を研究してきました。

彼の研究によると、この技術が強力な効果をもたらすことがわかっています。

VRの効果は絶大で、ロサンゼルス小児病院では採血の際にもVRを使用しています。

USCケック医科大学の臨床麻酔学、小児科学、精神医学・行動科学の教授でもあるゴールド博士は話します。

「患者の中には、採血されていることに気づかない人もいます。パニックになって泣き叫んでいる子供と比較すれば、それは当然のことでしょう。私たちは子供たちに安全だと感じてほしいのです。」

ゴールド博士のチームは、末梢静脈カテーテル(PIVC)留置を受ける患者の痛みや苦痛をVRで防げるかどうかを検証した研究結果を発表しました。

ゲームはシンプルですが、集中力と参加力が必要です。

一方のグループの患者は、処置中ずっとVRを使用し、別のグループの患者は、簡単な気晴らしのテクニックや麻痺クリームの使用など、標準的なケアを受けました。

その結果、VRを使用した患者は、痛みと不安のレベルが有意に低いことが分かりました。

ゴールド博士は話します。

「薬を使わずに痛みを軽減することができます。心は信じられないほど強力な力を持っていて、焦点をずらし、実際に痛みが登録されるのを防ぎます。もしそれを利用できれば、子供たちにとってより良い経験となるでしょう。」

しかし、この話はそれだけではありません。

この研究は、VRの効果を患者の視点だけでなく、臨床医や患者の家族・介護者の視点からも分析した初めての研究の一つです。

これら3つのグループのすべてが、VRを使用することでよりポジティブな体験をしたと報告しています。

ゴールド博士は、これを「データの三角測量」と呼んでいます。つまり、患者さんの体験を向上させるために、3つの視点から情報を集めることです。

「私たちは、子どもたちの痛みや苦痛を和らげる方法としてこの研究を始めました。しかし、介護者や医療従事者からも、治療成績の向上が報告されています。患者を効果的に治療することは、明らかに波及効果があります。」

典型的な例として、慢性疾患を持つ子どもが日常的にPIVCを装着しなければならない場合を考えてみましょう。

処置に不安を感じている患者は体を強張らせ、臨床医が静脈を見つけてカテーテルを挿入することがより困難になります。

何度も試みなければならない場合、子供の恐怖心は増幅し、雪だるま式の効果を引き起こし、それが医療アドヒアランス、ひいては長期的な健康アウトカムに影響を与える可能性があります。

一方、バーチャルゲームをしながら治療を受ければ、子どもはリラックスして痛みも軽減され、子ども、家族、医療従事者の3者にとって、より良い体験となるでしょう。

ストレスは実際に静脈を収縮させますが、子供がリラックスしている方が良いということは、生理学的に知らなくても分かることです。

波及効果はさらに大きくなります。

診察中の子どもの経験は、今後の診察の基調となります。

もしその経験がトラウマになっていたら、子どもと家族は予定されていた診察を受けられなくなるかもしれませんし、病院に戻ってきたときにストレスを感じてしまうかもしれません。

ゴールド博士は話します。

「子どもの医療体験が、子ども時代の有害な体験の一つになってほしくないのです。子ども時代の有害な経験は、ACEとも呼ばれ、健康状態の悪化につながる可能性があります。」

「私たちは、子どもたちの医療体験を大切にしています。私たちは、子どもたちの医療体験を大切にしています。日常的な処置に伴う恐怖心を軽減することで、子どもたちがより前向きな気持ちで治療を始められるように準備します。 これは、子どもたちの生涯にわたる健康に影響を与えます。」

今回の出版物の追加著者は以下の通りです。

Michelle SooHoo, and Andrea M. Laikin, PhD; Arianna S. Lane, BA, Margaret J. Klein, MS, The Saban Research Institute of Children’s Hospital Los Angelesのメンバーです。

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