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女性型ロボットのほうが好まれる?「ホテルで働くロボット」
様々なロボットが登場し、生活の中で触れる機械が増えてきました。
ホテルで働くロボットは、女性型のほうが好まれる傾向があるようです。
People are more comfortable talking to female rather than male robots working in service roles in hotels, according to a study by Washington State University researcher Soobin Seo.
参照元:https://news.wsu.edu/press-release/2022/02/03/people-prefer-interacting-with-female-robots-in-hotels/
– ワシントン州立大学 Washington State University. February 3, 2022 –
ワシントン州立大学の研究者であるSoobin Seoが行った調査によると、ホテルでサービス業務を行うロボットは、男性よりも女性の方が話しやすいそうです。
この研究は、約170人を対象にサービスロボットの仮想シナリオを調査したもので、ロボットがより人間的な特徴を持つと説明された場合に、その選好がより強くなることも明らかになりました。
この研究結果は、International Journal of Hospitality Managementのオンライン版に掲載された論文に詳述されています。
エバレットにあるWSUのカーソン・ビジネス・カレッジでホスピタリティ・マネジメントを教えるSeo教授は話します。
「人は、サービスの役割に関する既存のジェンダー・ステレオタイプから、女性に世話をしてもらうことに安心感を覚える傾向があります。そのジェンダー・ステレオタイプは、ロボットとのインタラクションに転移するようで、ロボットがより人間に近いと、より増幅されます。」
パンデミック以前から、ホテル業界は従業員の高い離職率に悩まされており、Seo氏は、一部のホテルでは、食器洗いや部屋の清掃から、顧客への挨拶や荷物の配達などの接客まで、様々な機能にロボットや自動化を導入していると指摘しています。
ラスベガスのマンダリンオリエンタルホテルの「ペッパー」という名の女性型人間化ロボットから、宿泊客がロボットと人工知能(AI)機能のみと対話する中国の全自動ホテルチェーン「FlyZoo」まで、さまざまな事例があるそうです。
調査では、調査参加者に、ホテルでのAIサービスロボットとの対話に関する4つのシナリオのうち1つを提示しました。
あるシナリオでは、顔と人間のような体を持つ「アレックス」という名の男性サービスロボットが出迎えてくれました。
もう1つのシナリオでは、ロボットの性別が女性、名前が “サラ “という2つの変更だけで全く同じ表現にしました。
他の2つのシナリオでは、ロボットは性別も名前も違いますが、顔の代わりに対話型のスクリーンを持つ「機械のような」ロボットと表現されました。
そして、回答者にインタラクションについてどう感じたかを順位付けしてもらいました。
女性ロボットのシナリオを提示された参加者は、男性ロボットのシナリオを提示された参加者に比べて、より快適で満足のいく体験だったと評価した。
また、女性型ロボットを好む傾向は、ロボットがより人間らしく見えると表現された場合に、より顕著に現れました。
瀬尾は、人間の接客従業員を性別に関係なくAIロボットに置き換えることは、多くの問題を引き起こすため、さらなる研究が必要であると注意を促しています。
例えば、ロボットが故障したり、荷物をなくしたり、予約を間違えたりするなど、何らかの形でサービスに失敗した場合、顧客は人間の従業員に助けてもらいたいと思うかもしれません。
また、WSUのビジネス研究者は、AIロボットが外向的でおしゃべりなのか、内向的で静かなのかなど、AIロボットの性格がお客様の印象にどのように影響するかも調査している最中だという。
これらは、AIロボットの開発者だけでなく、接客業の雇用主にとっても、ロボットを広く採用することを考える上で重要な検討事項であると、Seo氏は述べています。
「将来的には、ホテルやレストランで人間の従業員の代わりにロボットを使用するケースが増えるかもしれません。」


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