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性別によって影響を受ける「声や顔における感情の解釈」
本当は怒っているのに笑っていたり、本当の感情があるにもかかわらずそう見えない人が居ます。
科学者は、声や顔における感情の解釈は、性別によって影響を受けると話しています。
Faces and voices are more likely to be judged as male when they are angry, and as female when they are happy, new University of Essex research has revealed.
参照元:https://www.essex.ac.uk/news/2022/04/05/women-perceived-happier-and-men-angrier-despite-actual-emotions
– エセックス大学 University of Essex. Tue 5 Apr 22 –
顔や声は、怒っているときは男性、喜んでいるときは女性と判断されやすいことが、エセックス大学の新しい研究によって明らかになりました。
セバスチャン・コルブ博士が率いるこの研究では、私たちが顔や声の感情表現をどのように理解するかは、認識された性別に大きく影響され、その逆もまた然りであることが明らかになりました。
Emotion誌に掲載された論文では、男性も女性も無意識のうちに同じ間違いを犯していることが明らかにされています。
心理学部のコルブ博士は、この研究が発展し、私たちが内蔵された偏見にもっと気づくきっかけになることを期待しています。
コルブ博士:この研究は、第一印象に頼り過ぎないことがいかに重要かを示しています。
今度、女性に幸せや悲しみを感じていることに気づいたら、自分のバイアスと誤解の可能性を意識してください。
興味深いことに、顔の認識された性別が感情的な判断に影響を与える方法に性別の隔たりはありませんでした – しかし、女性は全体的な感情の微妙な変化にわずかに敏感でした。
研究では、121のアバター顔と、感情表現を幸せから怒りの度合いで変更し、性別は男性から女性までスライドさせて作成した121の人間の声を使いました。
3つの研究で合計256人の参加者に、モックアップを見せたり、声を聞かせたりして、感情や相手が男性か女性かを判断してもらいました。
その効果の大きさを比較したところ、顔と声の両方において、感情が性別の認知に影響を与えることが分かりました。
これは、脳の重要な感情中枢である扁桃体が無意識に活性化されたためではないかと考えられています。
脳の奥深くにあるこのアーモンド型の神経細胞集団は、怒っている相手などの脅威を素早く察知して反応することを可能にしますが、人の性別の判断には関与していないそうです。
また、男性が怒っていると認識するのは、闘争または逃走反応の準備として、進化的に有利であると推測されています。


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