「年間500万人の死亡者が発生」地球温暖化に伴う異常気温が原因

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「年間500万人の死亡者が発生」地球温暖化に伴う異常気温が原因

異常な暑さや寒さが原因で、年間500万人以上死亡しているそうです。

More than five million extra deaths a year can be attributed to abnormal hot and cold temperatures, according to a world first international study led by Monash University.
参照元：https://www.monash.edu/news/articles/worlds-largest-study-of-global-climate-related-mortality-links-5-million-deaths-a-year-to-abnormal-temperatures
– モナッシュ大学 Monash University. 08 July 2021 –

モナシュ大学が主導した世界初の国際研究によると、年間500万人以上の余分な死亡が、異常な暑さや寒さに起因することがわかりました。

この研究では、2000年から2019年にかけて、すべての地域で高温に関連する死亡者数が増加しており、気候変動による地球温暖化によって、この死亡者数が将来的に悪化することを示しています。

モナッシュ大学のYuming Guo教授、Shanshan Li博士、中国のShandong UniversityのQi Zhao博士が率いる国際研究チームは、2021年7月7日、「The Lancet Planetary Health」に掲載された、世界の気温が10年ごとに0.26℃上昇した2000年から2019年までの、世界各地の死亡率と気温のデータを調べました。

この研究は、最適気温（最低死亡温度に相当）以上および以下の気温が、毎年の死亡率の上昇につながることを明確に示した初めての研究であり、世界の死亡率の9.43％が寒さと暑さに起因することがわかりました。

これは、人口10万人あたり74人の過剰死亡に相当し、ほとんどの死亡原因は寒さによるものです。

データによると、最適でない気温が死亡率に与える影響には地域差があり、東欧とサハラ以南のアフリカでは、暑さと寒さに起因する過剰死亡率が最も高いことがわかりました。

重要なことは、2000年から2019年にかけて、寒さに関連する死亡率が0.51％減少したのに対し、熱に関連する死亡率は0.21％増加し、寒さと暑さに起因する純死亡率が減少したことです。

純死亡率の減少が最も大きかったのは東南アジアで、南アジアとヨーロッパでは一時的に増加していました。

モナシュ大学公衆衛生・予防医学大学院のGuo教授は話します。

「気温に関連する死亡数をわずかに減少させるが、主に寒さに関連する死亡率が減少するため、長期的には気候変動が死亡率の負担を増加させると予想されます。」

Guo教授によると、これまでの研究では、気温に関連する死亡率を1つの国や地域で調べていたという。

Guo教授は話します。

「今回の研究は、産業革命前の時代から最も暑い時期である2000年から2019年までの間に、最適ではない温度条件による死亡率を世界的に概観した初めての研究です。」

「重要なのは、気候、社会経済、人口動態が異なり、インフラや公衆衛生サービスのレベルも異なる5大陸の43カ国のベースラインデータを使用したことで、これまでの研究とは異なり、サンプルサイズが大きく、多様性に富んだ研究となりました。」

今回のモナッシュ大学の画期的な研究による死亡率データは、2015年に発表された2番目に大きな研究を大幅に上回っています。