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被害に遭う可能性が高い「自分は偽のニュースを見分けるられると信じる人」
Proceedings of National Academics of Sciences(米国科学アカデミー紀要)に掲載された新しい研究によると、自分は偽のニュースを見分けることができると偽って信じている人は、その被害に遭う可能性が高いことがわかりました。
“If people incorrectly see themselves as highly skilled at identifying false news, they may unwittingly be more likely to consume, believe and share it, especially if it conforms to their worldview.”
参照元:https://attheu.utah.edu/uncategorized/overconfidence-news/
– 米国ユタ大学 University of Utah. MAY 26, 2021 –
本日発表された論文の中で、ユタ大学のコミュニケーション学助教授であるBen Lyons氏らは、そのような情報を識別する上での自分の限界を認識できないために、一般の人々が偽のニュースに影響を受けやすいという懸念について検証しています。
Lyons氏は話します。
「アメリカ人は、偽ニュースによる混乱が広範囲に及ぶと考えていますが、それを見たり共有したりしたことがあると答える人は比較的少ないのです。もし人々が、自分たちは偽ニュースを見分ける能力が高いと誤って認識しているならば、特にそれが自分の世界観に合致している場合、知らず知らずのうちにそれを消費し、信じ、共有する可能性が高くなるかもしれません。」
Lyons氏らは、8,285人の回答者を対象とした2つの大規模な全国代表調査を実施しました。
この調査では、Facebookに掲載された一連の見出しの正確さを評価した後、偽ニュースを見分ける自分の能力を評価してもらいました。
Lyons氏は、この2つの指標を用いて、回答者の自信過剰を評価し、それが信念や行動とどのように関連しているかを調べました。
Lyons氏は話します。
「今回の調査では、憂慮すべき結果が得られました。多くの人が、誤った情報に対する自分の弱さに気づいていないのです。」
回答者の大多数(約90%)は、ニュースの見出しの偽りと正当性を見分ける能力は平均以上であると回答しました。
4人に3人は、自分の能力を過大評価しており、回答者は平均して、自分のスコアよりも22パーセンタイル高く評価していました。
また、約20%の回答者は、自分のスコアを50%以上高く評価していました。
Lyons氏は話します。
「回答者のネット上での行動を測定したデータによると、自分の能力を過大評価している回答者は、虚偽のニュースや誤解を招くようなニュースを流すことで知られるウェブサイトを頻繁に訪れていることがわかりました。また、これらの自信過剰な回答者は、時事問題に関する主張の真偽を見分ける能力が低く、特に自分の政治的傾向と一致する場合には、虚偽のコンテンツを共有する意欲が高いと報告しています。」
先行研究では、偽ニュースへの関与を促すのは、個人のスキル不足そのものである可能性が指摘されており、正当なニュースと偽のニュースを見分けるのが苦手な人は、閲覧習慣においてもそれが苦手であることがわかっています。
しかし、Lyons氏の分析では、能力に対する高い認識が誤った情報への関与と独立して関連していることも示されており、知覚的なギャップがさらなる脆弱性の原因となっていることが示唆されています。
これらの結果は、人々が誤った情報の犠牲になり、それをオンラインで広めてしまう重要な潜在的メカニズムを示す新たな証拠となります。
本研究では、自信過剰の因果関係は明らかにしていませんが、これらの結果は、誤った話を見分ける能力の認識と、人々の実際の能力との間のミスマッチが、オンラインでの誤った情報の拡散において、これまで認識されていなかった重要な役割を果たしている可能性を示唆しています。
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