機械に侵略される懸念があっても「人々がコンピュータを信じる」パターン

URLをコピーする
URLをコピーしました!
Pocket

機械に侵略される懸念があっても「人々がコンピュータを信じる」パターン

ジョージア大学の研究チームは、人々がコンピュータアルゴリズムに頼る場合について調査しています。
人々は、アルゴリズムが生活の中に取り込まれる懸念があっても、完了が困難なタスクに直面した時、人間よりもコンピュータを信じる傾向がある事等が判明しました。

From choosing the next song on your playlist to choosing the right size pants, people are relying more on the advice of algorithms to help make everyday decisions and streamline their lives.

参照元:https://news.uga.edu/people-may-trust-computers-more-than-humans/
– ジョージア大学 University of Georgia. 2021.4.13 –

ジョージア大学のデータサイエンティストによる新しい研究によると、アルゴリズムが日常生活に入り込むことへの懸念が高まっているにもかかわらず、人々は、特にタスクがあまりにも困難になった場合には、仲間の人間よりもコンピュータプログラムを信頼したいと考えている可能性があるそうです。

プレイリストの次の曲を選ぶことから、適切なサイズのズボンを選ぶことまで、人々は日常の判断や生活の効率化のために、アルゴリズムのアドバイスに頼ることが多くなっています。

テリー・カレッジ・オブ・ビジネスの経営情報システム学科で博士課程に在籍するエリック・ボガート氏は話します。

「アルゴリズムは膨大な数のタスクをこなすことができ、その数は実質的に毎日増え続けています。タスクが難しくなるほどアルゴリズムに頼る傾向が強くなり、その効果は他の人からのアドバイスに頼る傾向よりも強いようです。」

ボガート氏は、経営情報システム学科のリック・ワトソン教授、アーロン・シェクター助教授と共同で、「Humans rely more on algorithms than social influence as a task becomes difficult」という論文を執筆し、2021年4月13日にNatureのScientific Reports誌に掲載されました。

この研究は、1,500人の個人が写真を評価したもので、人が情報を処理したり意思決定をしたりする際に、いつ、どのようにアルゴリズムを利用するかを分析する大規模な研究の一部です。

今回の研究では、ある群衆の写真に写っている人の数を数えてもらい、他の人のグループが作成した提案と、アルゴリズムが作成した提案を提供してもらいました。

シェクター助教授は話します。

「写真に写っている人の数が増えると、数えるのが難しくなり、人は自分で数えるよりも、アルゴリズムによって生成された提案に従う傾向がありました。」

「写真に写っている人の数が増えれば増えるほど、客観的に見て難しい課題になるからです。また、数を数えるという作業は、一般の人がコンピューターに期待する作業でもあります。」

「これは、物体を数えるよりもバイアスがかかりやすいかもしれませんが、人々がコンピュータが得意だろうと認識しているタスクです。」

「AIの問題点としてよく挙げられるのが、クレジットの付与やローンの承認にAIが使われる場合です。これは主観的な判断ではありますが、収入やクレジットスコアなど、多くの数字が含まれているため、アルゴリズムにとっては良い仕事だと感じられます。しかし、私たちは、考慮されない社会的要因のために、依存性が多くの場合、差別的な行為につながることを知っています。」

「顔認識と採用のアルゴリズムは、近年、その構築方法に文化的なバイアスがあることが明らかになり、顔と身元の照合や適格な求職者のスクリーニングの際に不正確さが生じる可能性があるため、批判の対象となっています。」

「このようなバイアスは、数を数えるような単純な作業には存在しないかもしれませんが、信頼されている他のアルゴリズムには存在するため、人々が意思決定をする際にアルゴリズムにどのように依存しているかを理解することが重要な理由になります。」

今回の研究は、シェクターが米国陸軍研究局から30万ドルの助成を受けて実施している、人間と機械のコラボレーションに関する大規模な研究プログラムの一環として行われました。

シェクター助教授は話します。

「最終的な目標は、人間と機械のグループが意思決定を行う際に、どのようにしてお互いを信頼させ、それによって行動がどのように変化するかを調べることです。このような研究はほとんど行われていないため、私たちは基礎的なことから始めています。」

Schecter氏、Watson氏、Bogert氏の3人は現在、人が創造的な判断や道徳的な判断を下す際に、どのようにアルゴリズムに頼るのかを研究しています。

Pocket

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

是非、最新の科学情報を知って頂きたいので シェアをお願いします^^
URLをコピーする
URLをコピーしました!
ホーム » 社会 » 機械に侵略される懸念があっても「人々がコンピュータを信じる」パターン

N E W S & P O P U L A R最 新 記 事 & 人 気 記 事

H A P P I N E S S幸 福

M E A L食 事

B R A I N

H E A L T H健 康

人気 (❁´ω`❁)

J O B仕 事

T E C H N O L O G Y技 術