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若い世代がお金を惜しまないで投資する「持続可能な生活」とは

広島大学の研究チームは、2019年と2020年に全国の成人世代の12,098人を調査しました。
18歳から30歳までの人々が、持続可能に開発された製品に多くのお金を払うなど、持続可能な行動に価値を置き、実践する可能性がはるかに高いことがわかりました。

The first survey had a nationwide adult sample of 12,098 across all adult generations in 2019 and 2020, and it found that those between the ages of 18 and 30 were far more likely to value and practice sustainable behaviors, such as paying more for sustainably developed products.

参照元：https://www.hiroshima-u.ac.jp/en/news/63924
– 広島大学 Hiroshima University. 2021/03/30 –

若い世代は、持続可能な生活のためにはお金を惜しみません。

持続可能な行動へのコミットメントと、より良い給料と引き換えに持続可能性を重視する企業で働くことへの意欲の両方を問う調査では、日本の若年層の好みが明らかになりました。

この調査結果は、国連の持続可能な開発目標（SDGs）の達成に焦点を当てたJournal of Cleaner Production誌の特別号として2021年1月31日に発表されました。

SDGsは、2030年までに達成すべき17の目標と169のターゲットで構成されており、貧困の撲滅やすべての人が清潔な水と衛生設備を利用できるようにすることなどが盛り込まれています。

広島大学平和・持続可能性教育研究ネットワーク（NERPS）の山根智美研究員は話します。

「若い世代は社会意識が高く、持続可能な開発目標を意識した行動をとっていると、メディアや日常会話でも多くの人が言っていますが、科学的な根拠は限られています。今回の研究では、若い世代が上の世代よりも持続可能なライフスタイルを好むという新たな証拠が得られました。そして、若い世代は、SDGsを意識した企業で働くために、収入を棄てることも厭わないのです。」

最初の調査では、2019年と2020年に全国の成人世代のサンプル12,098人を対象とし、18歳から30歳までの人々が、持続可能に開発された製品に多くのお金を払うなど、持続可能な行動に価値を置き、実践する可能性がはるかに高いことがわかりました。

論文の共同執筆者である広島大学NERPSの金子真司教授は話します。

「2030年には、若い世代が社会の中心的な労働力となり、持続可能な未来を創造するために真摯に努力し、SDGsの達成に大きな役割を果たすことが期待されています。若年層に自社の製品やサービスを購入してもらいたい、あるいは自社で働きたいと考えている企業は、SDGsを戦略に組み込み、SDGsに真剣に貢献すべきです。」

全体的な解釈とは一見矛盾するが、研究者たちは最初の調査で、若い世代が上の世代よりも安定した高収入の仕事に就くことに関心を持っていることも明らかにしました。

しかし、山根氏によると、若い世代は、SDGsに配慮した企業で働くためには、給料が低くても構わないと考えているそうです。

2回目の調査では、668人の大学生を対象に、若い世代の仕事に対する嗜好や、給与と企業の価値観がどのように相互作用するかを理解するための調査を行いました。

その結果、高い給与を提示された場合でも、SDGs意識の低い企業を選択する確率は約28％でした。

SDGs意識の高い企業を選択する確率は、給与が最も低くても56％に上昇しました。

給料が高くても、SDGs意識の高い企業で働くことを選択する確率は87％でした。

山根氏は話します。

「今回の調査結果を総合すると、若い世代は上の世代よりも良い給料を好むという第1回目の調査結果にもかかわらず、SDGsの本質的な性質について知識を得たときに、行動を変える可能性があることが示唆されました。今回の調査結果は、現在の若い世代がSDGs達成の原動力になり得ることを示唆しています。」

次の調査では、SDGsへの貢献度と給与に関連した職務上の活動や意識についても評価する、より包括的な調査を実施する予定です。

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