「バスケットボールと算数を組み合わせた6週間の授業」がもたらす驚愕の教育効果

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「バスケットボールと算数を組み合わせた6週間の授業」がもたらす驚愕の教育効果

コペンハーゲン大学の研究チームが、小学校1年生から5年生までの756人を対象にした研究で、バスケットボールと算数を組み合わせた6週間の授業が、子どもたちの学習意欲を高め、自己決定力を高めるとともに、子どもたちの算数に対する自信を深める効果があることなどを発表しました。

756 children from 40 different classes at Copenhagen area schools participated in the project, where about half of the them—once a week for six weeks—had Basketball Mathematics during gym class, while the other half played basketball without mathematics.

参照元:https://nexs.ku.dk/english/news/2021/basketball-mathematics-scores-big-at-inspiring-kids-to-learn/
– コペンハーゲン大学・理学部 University of Copenhagen – Faculty of Science

小学校1年生から5年生までの756人を対象にした新しい研究では、と算数を組み合わせた6週間の授業が、子どもたちの学習意欲を高め、自己決定力を高めるとともに、子どもたちの算数に対する自信を深める効果があることが明らかになりました。

バスケットボール数学の研究は、コペンハーゲン大学栄養・運動・スポーツ学部の研究者により、デンマークの5つの小・中学校で行われました。

過去数十年にわたり、子どもたちの学習意欲を高めるためのさまざまなアプローチが注目されてきました。

特に、学習活動とは別に身体活動を行うことで、子どもの認知能力や学習能力がどのように向上するかが注目されてきました。

逆に、身体活動を学習活動に統合することの可能性については、あまり注目されていませんでした。

そこで、本研究の主な目的は、バスケットボールと数学を統合した学習活動を開発し、それが子どもたちの数学へのモチベーションにどのような影響を与えるかを検討することでした。

動機づけ、自己決定、習得の向上

このプロジェクトには、コペンハーゲン地域の学校の40の異なるクラスから756人の子どもたちが参加しました。

そのうち約半数の子どもたちは、週に1回、6週間にわたって体育の授業で「バスケットボール・数学」を学び、残りの半数の子どもたちは数学を使わずにバスケットボールをしました。

コペンハーゲン大学の栄養・運動・スポーツ学部で学習と身体活動の関連性に関する博士論文を執筆しているLinn Damsgaard氏は話します。

「バスケットボール数学の授業では、子どもたちはバスケットボールのさまざまな練習に関連して、数字を集めたり、計算をしたりしなければなりませんでした。例えば、3メートル離れた場所と1メートル離れた場所で、何回バスケットを沈めることができるかを数え、その数字を足していくというものです。算数もバスケットボールも、子どもたちのレベルに合わせて、足し算、掛け算、その他の機能を練習するように調整することができます。」

その結果、バスケットボールを取り入れた算数に対する子どもたちのモチベーションは、教室での算数学習に比べて16%も高いことがわかりました。

また、自己決定力も教室での学習に比べて14%向上し、バスケットボール数学は教室での数学指導に比べて習得度が6%向上することがわかりました。

さらに、「バスケットボール・マスマティーク」は、6週間にわたって子どもたちの数学に対するモチベーションを維持することができるのに対し、対照群のモチベーションは著しく低下することが示されました。

Damsgaard氏は話します。

「若者の学業に対するモチベーションが学年が上がるにつれて低下することは広く知られています。ですから、『バスケットボール・数学』に参加しても、モチベーションの低下が見られないのは非常に興味深いことです。今回の結果を確実に説明することはできませんが、バスケットボール・マスマティークが子どもたちに計算の当事者意識を与え、抽象的な概念を明確にして具体化するのに役立ち、その結果、バスケットボール・マスマティークを通じて数学を学ぶモチベーションが高まるのではないでしょうか。」

学校のスケジュールに合わせてアクティブに数学を学ぶ

今回の研究を監修したUCPHの栄養・運動・スポーツ学部のジェイコブ・ウィネッケ准教授によると、運動や身体活動が子どもの学力向上に役立つことは、他の研究でも証明されているそうです。

また、「バスケットボール・マスマティーク」が子どもたちの学習能力や学業成績に与える影響については、近日中に発表される予定とのことです。

ヤコブ・ヴィエネック氏話します。

「私たちは現在、バスケットボール・マトリックスのモデルが青少年の数学の成績を向上させるかどうかを調査しています。最終的な結果が出れば、学校の先生や校長先生が、これらの科目でより多くの身体活動や運動を優先させるきっかけになることを期待しています。」

「最終的には、これらのツールを学校のシステムや教師の教育に組み込むことに成功したいと思っています。将来的には、学校が「アクティブな英語」や「アクティブな数学」を毎週のスケジュールに組み込み、体育教師と教科担当教師が協力して、通常は座りがちな授業にこの種の指導を組み込むことを目指しています。」

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