6年間4000人強の子供たちアンケート:いじめと肥満の、男子と女子のメンタルヘルスの傾向

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6年間にわたって青少年を対象に行ったアンケート調査によって導き出されたデータによると、肥満について女子が抑うつになる傾向はあまり見られませんでしたが、男子はそうではありませんでした。また、いじめは、男女ともに抑うつの原因になりました。

“The purpose of our study was to investigate the connection between body mass index (BMI) and depressive symptoms, and to take a close look at whether being subjected to bullying affects this relationship over time. We also wanted to investigate whether any gender differences existed,” says Sofia Kanders, a PhD student at Uppsala University’s Department of Neuroscience.

参照元:https://www.uu.se/en/news/article/?id=16898&typ=artikel&lang=en
– ウプサラ大学 Uppsala University. 7 May 2021 –

抑うつ症状は、10代の女子では男子よりも多く見られます。

しかし、男子の場合は、肥満になると精神的な影響が大きくなるようです。

また、男女を問わず、いじめは体重過多よりも鬱症状を発症させる危険因子としてかなり大きいです。

これらの結論は、ウプサラ大学の研究者たちが、6年間にわたって青少年を対象に行ったアンケート調査によって導き出されたもので、Journal of Public Health誌に掲載されています。

ウプサラ大学神経科学部の博士課程に在籍するSofia Kanders氏は話します。

「我々の研究の目的は、肥満度(BMI)と抑うつ症状の関係を調査し、いじめを受けたことがこの関係に影響を与えるかどうかを詳細に調べることです。また、性別による違いがあるかどうかも調べました。」

調査では、ヴェストマンランド郡で生まれた若者たちが、3回(2012年、2015年、2018年)に分けて、身長、体重、抑うつ症状に関する質問に回答しました。

回答者の平均年齢は、最初の機会では14.4歳、最後の機会では19.9歳でした。

BMIに基づいて、思春期の子どもたちをそれぞれ普通体重、過体重、肥満の3つのグループに分けました。

また、抑うつ症状の程度に応じてグループ分けしました。

全体的に、体重にかかわらず、女子の方が抑うつ症状があると答える頻度が高かった。

2012年には、女子の17%、男子の6%がそう答えていました。

2015年には、これらの症状を持つ青年の割合は、女子で32%、男子で13%に上昇しました。

2018年の対応する数値は、それぞれ34%と19%でした。

BMIが高くても、研究者が見た限りでは、女子の精神的な幸福度に大きな影響はありませんでした。

しかし、男子の場合は、まったく異なるパターンが見られました。

Kanders氏は話します。

「女子と男子を別々に分析したところ、2012年に肥満であった男子は、2015年に抑うつ症状を持つリスクが、統計的に見て、標準体重の男子の5倍になっていたのです。女子では、そのような関連性は見られませんでした。」

この性差の原因は何かという疑問には答えられず、研究者たちはこの分野でさらなる研究が必要だと考えています。

回答者の子どもたちには、いじめについても質問しました。

例えば、過去1年間に殴られたり蹴られたりしたことがあるか、からかわれたり仲間外れにされたりしたことがあるか、ネットいじめ(メールやその他の電子的またはウェブ上のいじめ)を受けたことがあるか、学校で大人にいじめられたことがあるか、などです。

すべての分析において、いじめを受けたことが抑うつ症状のリスクを高めることがわかりました。。

この関連性は6年後にも明らかで、特に太った男子で顕著でした。

研究者らは、これらの結果は、BMIといじめが一緒になって将来の抑うつ症状の発症を促進する方法に、男女差があることを示しているようだと考えています。

Kanders博士は話します。

「今回の研究から得られた重要な結論とメッセージは、いじめが将来にわたって精神疾患に影響を及ぼす可能性があるということです。そのため、学校におけるいじめの予防対策が非常に重要になります。」

この研究は、より大規模なSALVe(Survey of Adolescent Life in Vestmanland)研究のサブプロジェクトとして行われました。

SALVeでは、1997年と1999年に生まれ、ヴェストマンランド郡(ウプサラの西に位置する)に住む10代の若者を対象に、2012年に様々な病気、幸福感、睡眠、コンピュータの習慣、ゲーム、学校での楽しみ方などについて質問しました。

目的は、このコホートを20年間追跡調査し、遺伝や環境が心身の健康にどのように影響するかについて知見を得ることです。

このプロジェクトでは、2012年に1,729人の青少年(女子962人、男子767人)が研究者の質問に答えました。

2015年には1,481人、2018年には1,111人です。

このように時間の経過とともに人数が減少したのは、脱落によるもので、女子よりも男子の方がわずかに多かった。

思春期の子どもたちは、BMIと抑うつ症状の有病率に基づいてグループ分けされました。

また、いじめを受けたかどうかを問う質問には、0~3点の点数がつけられました。

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