楽観主義が不幸を招く「もしかしたら手に入らないかも」という思い

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楽観主義が不幸を招く「もしかしたら手に入らないかも」という思い

長期的な幸福度は、現実的で証拠に基づいて行動する現実主義者よりも楽観主義者の方が低いという結果が出ました。

Researchers from the University of Bath and London School of Economics and Political Science (LSE) studied people’s financial expectations in life and compared them to actual outcomes over an 18-year period. They found that when it comes to the happiness stakes, overestimating outcomes was associated with lower wellbeing than setting realistic expectations.

参照元:https://www.bath.ac.uk/announcements/time-to-get-real-on-the-power-of-positive-thinking-new-study/

バース大学は、英国パネル調査の分析結果を基に、実に18年1600人を追跡調査しました。

調査内容は、「人生における経済的期待」です。

実験参加者の自己申告による、生活満足度、心理的苦痛、財政状況、過大・過小評価の傾向を収集し分析しました。

結果、不正確な信念に基づく計画は不十分な決定を下してしまい、合理的で現実的な信念に基づいて計画するよりも、悪い結果をもたらす事により、楽観主義・悲観主義双方の幸福度を低下させる事がわかりました。

特に、雇用・貯蓄・リスク・不確実性に伴う決定を下す時が顕著である、との報告をまとめました。

楽観主義者は、「前向きな思考の力」を前提として、自己達成的預言をし、それによって成功する事を信じる事が、それをもたらし、前向きな未来を思い描くことが、即時の幸福をもたらすと信じる傾向があります。

特徴としては、良い事が起こる可能性を過大評価し、悪い事の評価を過小評価する傾向があります。

楽観主義者が幸福度を下げてしまうパターンは、最終的に最高のものが手に入ると期待する予想的な感情を、もしかしたら手に入らないのかもという失望が上回ってしまう時です。

悲観主義者(ネガティブ)は、低い期待が失望を制限し、満足への道を提示するという見解を、現実主義者と比べて弱体化させてしまうそうです。

悲観主義者が幸福度を下げてしまうパターンは、最悪の予期する事への絶え間ない恐怖が、予想よりも上手にできてしまうかも、という前向きな感情を圧倒する時です。

この実験調査を試みたクリス・ドーソン博士は話します。

「前向きに考える為に日々を費やす必要がない事を示す研究は安心できるかもしれない。現実的であり、証拠に基づいて健全な決定を下すことは幸福感をもたらす事ができる。」

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