幼児期の逆境をはねのけた人が、IQスコアが高くなる理由

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幼児期の逆境をはねのけた人が、IQスコアが高くなる理由

人生の早い段階で複数の逆境にさらされた青年は、逆境が少なかった青年に比べて、IQスコアが低く、社会的・心理的な適応が困難で、身長が低いようです。しかし、幼少期の逆境がIQに及ぼす悪影響を大幅に軽減することもあるそうです。

They also found that being raised in a nurturing environment could significantly counteract the detrimental effect of early adversities on IQ and help children achieve their full intellectual potential.

参照元:https://www.medschool.umaryland.edu/news/2020/Low-Income-Preschoolers-Exposed-to-Nurturing-Care-Have-Higher-IQ-Scores-During-Their-Teen-Years-Landmark-Study-Finds.html
– メリーランド大学医学部 University of Maryland School of Medicine. December 18, 2020 –

研究者らは、ブラジルと南アフリカで実施された長期的な研究のデータを分析し、極度の貧困、低体重、早産などの幼少期の逆境にさらされた子どもたちが、応答性の高い養育や家庭内での学習機会を経験することで、学習能力を十分に発揮できるかどうかを評価しました。

その結果、出生前や幼少期の逆境は、人生を通じて重要であることがわかりました。

人生の早い段階で複数の逆境にさらされた青年は、逆境が少なかった青年に比べて、IQスコアが低く、社会的・心理的な適応が困難で、身長が低いことがわかりました。

また、養育環境が整っていれば、幼少期の逆境がIQに及ぼす悪影響を大幅に軽減し、子どもの知的能力を最大限に発揮させることができることも分かりました。

UMSOMのJohn A Scholl and Mary Louise Scholl Endowed Professor of Pediatrics(ジョン・A・ショール&メアリー・ルイーズ・ショール小児科寄付教授)であり、本研究の責任著者であるモーリーン・ブラック博士は話します。

「養育環境で育った子どものIQスコアは、そうでない子どもに比べて平均6ポイント高いことがわかりました。これは、地域社会全体の知性を高めるという意味で、非常に大きな違いです。養育環境は、思春期の成長と心理社会的困難の減少にもつながりますが、幼少期の逆境が成長と心理社会的困難に及ぼす影響を軽減することはできませんでした。」

世界では、2億5,000万人以上の5歳未満の子どもたちが、人生の初期に併発し、年齢とともに蓄積される逆境のために、発達の可能性を発揮できないリスクにさらされています。

米国では、5人に1人の子どもが貧困の中で育ち、15%が高校を卒業できず、黒人やヒスパニック系の家庭ではその割合が高くなっています。

このような子どもたちに、家庭でも保育園や幼稚園でもいいので、養育環境を与えることは、思春期以降に続く認知機能の向上につながります。

ブラック博士は話します。

「今回の結果は、米国内でも、子どもたちが飢えていたり、貧困に苦しんでいたり、医療を受けられなかったりする地域に適用できると思います。」

UMSOM小児科のポスドクであるアンジェラ・トゥルーデ博士は話します。

「親は育ちやすい環境を提供したいと思っていますが、私たちはそれを手助けする必要があります。」

そのためには、図書館で子供向けの本を読んだり、一緒に歌を歌ったり、数字や文字を使ったゲームをするなど、幼い子供と積極的に交流することが大切だと言います。

おもちゃを拾ったり、テーブルを片付けたりするなど、大人の監督のもとで年齢に応じた雑用をすることで、スキルを身につけ、お手伝いをすることに快感を覚えるようになります。

ブラック博士は話します。

「子どもたちをスクリーンの前に座らせるのではなく、できるだけ親しみやすい活動に参加させましょう。子どもたちは学ぶことが大好きで、育成された環境の中で、自分や家族、地域社会を大切にする能力を持った思春期の大人へと成長することができます。」

今回の研究は、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の助成を受けて実施されました。

メリーランド大学ボルチモア校の医療担当上級副学長であり、メリーランド大学医学部のジョン・Z・ボワーズ特別教授およびアキコ・K・ボワーズ特別学部長でもあるE・アルバート・リース博士(MD、PhD、MBA)は話します。

「この研究は、子供たちが大人になってもより生産的な生活を送るためには、家庭と学校の両方で養育者を育てることが重要であることを示しています。」

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